夏野菜の代表格といえば、ズッキーニ。
きゅうりに似ていますが、ウリ科カボチャ属の野菜で実はカボチャの仲間なんですね。
夏のダーチャシーズンになると、どの家庭でもよく栽培されるロシアでは馴染みの深い野菜です。
ズッキーニの栽培は比較的簡単で、しかも1株から大量に収穫ができるため、収穫時期を迎えるとキッチンには食べきれないほどのズッキーニが…なんてことは家庭菜園あるあるです(笑)
そこで、本日はズッキーニを使ったロシア料理『ズッキーニのイクラ』(Кабачковая икра)の作り方をご紹介します。
ズッキーニのイクラ
ズッキーニのイクラって?
イクラって…あのイクラ?
日本でお馴染みのいくらは、サケの卵のことですよね。
実はいくらという名前は、ロシア語の「икра」(イクラ)が由来しているのをご存じだったでしょうか。
ロシア語からの借用語、いくらは日本ではサケの卵のことを指しますが、
ロシアでは「いくら」も「キャビア」も「たらこ」もすべて「икра」(イクラ)と呼ばれています。
ちなみに、ロシア語では、「いくら」はкрасная икра(クラースナヤ イクラー)、
「キャビア」はчёрная икра(チョールナヤ イクラー)と言います。
前者は「赤いイクラ」、後者は「黒いイクラ」です。
それじゃ、ズッキーニのイクラって?
実は、ロシア語の「икра」(イクラ)は2つの意味があります。
ひとつは魚の卵、そしてもうひとつは野菜をペースト状にしてじっくり煮込んだ料理のことです。
ズッキーニのイクラとは、ズッキーニと野菜をベースにした煮込み料理のこと。
ロシアでは前菜(закуска)として食べられています。
知り合いのロシア人は、スーパーで売られている瓶詰のズッキーニのイクラを購入し食パンに塗って食べています。
見た目はお世辞にもおいしそうとは言えないんですが、食べてみるとけっこうイケます。
私は知り合いの自宅で食べてみてすっかり気に入ってしまい、今では毎年ズッキーニが収穫できると大量に作っています。
ダーチャで収穫できるズッキーニも大量に消費できるし、何よりも長期保存ができるので、冬の貴重な保存食にもなるのでまさに一石二鳥。
もちろん、長期保存する場合は煮沸消毒した瓶と蓋に保存する必要があるのでご注意を。
夏の時期、各家庭でよく作られる料理の一つです。
それでは、作り方を一緒に見ていきましょう!!
材料
・(若い)ズッキーニ 3kg
・にんじん 1㎏
・たまねぎ 1㎏
・塩 山盛り小さじ2+小さじ1
・こしょう 小さじ1/3弱
・パプリカ 小さじ1/3弱
・トマトピューレ 山盛り大さじ3
・酢 大さじ3
・植物油
※保存用なので、分量が多めです。必要に応じて調整してください。
ちなみに、500mlの瓶で6~7個分できます。
必要な道具
・ハンドブレンダー
・大きめの鍋3~4つ
作り方
1. にんじん、ズッキーニ、たまねぎを写真のように小さく切り、別々に鍋に入れます。
2. 材料をすべて切ったら、植物油を2~3回まわし入れ蓋をして強火にかけます。野菜から水分が出るので焦げる心配はありません。沸騰したら弱火~中火に、野菜が柔らかくなるまで煮込みます。30~40分ほどで完成します。
煮込んでいくとしたのように量が半分ほどになります。
3. 2の野菜をひとつの鍋に入れ、ブレンダーでペースト状にします。
4. 3にふたをして中火にかけます。沸騰したら弱火にし20分ほど煮込みます。なべの底が焦げないようにときどき混ぜてください。
5. 4に塩、こしょう、パプリカ、トマトピューレ、酢大2を加えよく混ぜます。なべにふたをして、さらに15分ほど煮込みます。
6. 沸騰したら酢大1を加え、混ぜたら完成です。
7. 煮沸消毒した瓶とふたに入れてください。冷暗所で半年~1年ほど保存ができます。
1度開けてしまうと日持ちしないので、数日で食べきれる分量を瓶に詰めることをおすすめします。我が家は500mlがちょうどいいかな。
ズッキーニのイクラはパンとの相性が抜群♪白パンや黒パンに載せて食べてみてください♪
まとめ
いかがでしたか。本日は『ズッキーニのイクラ』の作り方をご紹介しました。
1株から大量に収穫できるズッキーニ。夏の間は連日食べごろのズッキーニが採れるんですが、ズッキーニを使ったレシピってなかなかないですよね。
キッチンに置き場がないから…という理由で収穫時期を遅らすと、成長しすぎのお化けズッキーニの完成。
できれば、お化けズッキーニになるまえにおいしく食べたいですよね。
そんな方に是非試してもらいたい1品です。
本日ご紹介した、ズッキーニのイクラはロシアではとってもポピュラーな料理。
家庭によってもいろいろな作り方があるので、いろいろなレシピを試してみると面白いかもしれません。
ちなみに、我が家ではパンにつけて食べてます♪ダーチャで収穫した野菜を使っているので、すっごく体にやさしい
です♪
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