ロシアのケーキといえば、プティチエ・マラコ(птичье молоко)やメドヴィク(медовик)などが有名ですが、絶対にはずせないのがナポレオン(наполеон)です。
ナポレオンはミルフィーユにそっくりで、幾層にも重なったサクサクパイにクリームを挟んだケーキです。表面にはパイ生地で作ったクラムがまぶしてあり、ロシアではお祝いの席で振る舞われます。
ナポレオンはパイにクリームが馴染んでから食べるのがおすすめ。クリーミーでやわらかく、口の中でとろけます。
本日は我が家で作っているナポレオンをご紹介します。
【ロシア料理】ロシア定番スイーツ『ナポレオンケーキ』
材料
【パイ生地】
小麦粉 375g
よく冷えた無塩バター 300g
たまご 1コ
塩 小さじ1/2
酢 小さじ1
冷水 110ml
【クリーム】
牛乳 500ml
砂糖 150g
たまご 2コ
小麦粉 60g
バター 160g
※150gと10gに分けて置き、150gは室温に戻しておく。
バニラシュガー 8g
粉砂糖 大さじ2
作り方
1. まずは生地から作ります。小さな容器にたまご、塩、酢、冷たい水を加えよく混ぜます。混ざったら一旦冷蔵庫で冷やしておきます。
2. 大きめのボウルに小麦粉を入れます。よく冷やしておいたバターを1㎝角に切り、ボウルに加えます。木べらやカードなどでバターを細かくします。練らないように切るようにしてください。
3. バターが細かくなったら、1を入れてさらに切るように混ぜます。
全体がまとまってきたら、ひとまとめにしてサランラップに包み冷蔵庫で2時間は冷やします。
※時間があれば、10~12時間冷やすことをおすすめします。
4. パイ生地を寝かしている間に、クリームを作ります。鍋に牛乳と砂糖を入れ、強火にかけます。ヘラやスプーンで砂糖が完全に溶けるまでよく混ぜます。混ざったら一旦火を止めます。
5. ボウルにたまごと小麦粉を入れ、よく混ぜます。
6. 5に4をおたま2杯分加え、よく混ぜます。これを2回繰り返します。
7. 6を4に入れ、中火にかけます。とろみがつくまで泡だて器で混ぜ、火からおろします。
あっという間にとろみがつくので、気をつけてください。
8. 7にバター10gを入れて混ぜます。容器に移しかえ、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
9. パイ生地を焼きます。生地を8等分にし、3~4㎜の厚さに薄くのばします。
ベーキングペーパーの上で生地を伸ばし、天板に載せるのがおすすめ。
10. 直径20㎝の丸型セルクルで型を取ります。
セルクルがなければ、丸いものを使って型を取っていきます。私は鍋の蓋を使いました。
鍋の蓋で型を取る場合、十分に切れないのでナイフでしっかり切りましょう。
11. フォークで生地に穴をあけ、200~220℃のオーブンで焼きます。周りの余分な部分は飾りつけのクラムに使うので、いっしょに焼きます。
きつね色になったら完成です。
クラムとは…スポンジケーキの切れ端などを乾燥させ粉末状にした、パン粉のケーキ版のようなもの。
オーブンによっても異なりますが、10分程度で焼きあがります。焼き色が付き始めるとすぐに焦げるので目を離さないようにしましょう。
12. 生地を焼いている間に、クリームを完成させます。室温に戻したバターをボウルに入れ、クリーム状になるまでよく混ぜます。
混ぜったら、クリームに少しずつ加えその都度よく混ぜます。これでクリームの完成です。
13. お皿の中央にクリームをのせ、写真のようにベーキングシートを敷きます。
私は生地を焼く際に使用したベーキングシートを再利用しました。
14. パイ生地を載せ、クリームを塗っていきます。
全て終わったら、トップとサイドにもクリームを塗ります。最後にクラムをまぶすのでキレイに塗らなくてもOK。
15. パイ生地の切れ端を手で細かくし、粉砂糖を入れて混ぜます。
クラムの大きさは好みで変えてください。私は大小混ざってた方が好きなので、あまり細かくしていません。
16. トップとサイドにクラムをまぶしたら完成です。
サクサクの生地が好きな方もいるかと思いますが、サランラップをかけて冷蔵庫で一晩ぐらい落ち着かせると美味しいです。
手ごろなサイズの容器があれば、下のように一人分ずつ作ることもできます。
まとめ
いかがでしたか。本日はロシアの定番スイーツ『ナポレオン』の作り方をご紹介しました。
ナポレオンは時間がかかるので、時間がないという方はお源氏パイを生地に使うのがおすすめです♪
クリームが余ったら、クリーム入りのピロシキを作るとおいしいですよ♪カスタードクリームに似ているので、クリームパンに入れてもいいかもしれません。
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