【保存版】ロシアへ来たら絶対に食べておきたいおすすめ料理

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みなさんは「ロシア料理」と聞いて、何を思い浮かべますか?

ボルシチとかピロシキ?

ロシアへ来る前の私も同じでした(笑)

でも、正直料理名を言うことはできても、食べたことがないので味がわからない。そんな人も多いはず。

そんな影の薄いロシア料理。

本日はロシア在住歴6年目の私が、ロシア定番料理をご紹介します。

ロシア旅行を考えている方は是非参考にしてくださいね。

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【保存版】ロシアへ来たら絶対に食べておきたいおすすめ料理

スープ

ボルシチ(Борщ)

ロシア料理といえば、ボルシチをイメージする方は多いかもしれません。

ボルシチは、ビーツ(свёкла)をもとにしたロシアの伝統的な料理で、鮮やかな深紅色をした煮込みスープです。

色を見るとビックリしますが、クセは全くなく、ビーツのほのかな甘みが口いっぱいに広がります。

サワークリーム(сметана)やマヨネーズ(майонез)を加えると深紅色だったボルシチがピンク色に変わり、味もクリーミーでまろやかになります。

黒パン(чёрный хлеб)と一緒に食べるのが、クラシックスタイルです。

本来はウクライナの郷土料理のボルシチなんですが、現在はロシアの各家庭でもよく食べられています。

レシピも家庭やお店ごとに全然違うので、食べ比べをしてみると面白いかもしれません。

知り合い宅で食べたボルシチ

知り合い宅で食べたボルシチ(中央にはサワークリーム)

シー(Щи)

こちらもロシア料理の定番中の定番、キャベツをベースとした野菜スープです。

もっと簡単に言ってしまうと、ボルシチのビーツを抜いたスープで、家庭でよく作られています。

ウハー(Ухо)

スズキ、タラなどの白身魚と野菜を使った、透明なスープです。

アクローシュカ(Окрошка)

サワークリーム入りのアクローシュカ

ロシアの発酵飲料クワス(квас)で作る冷たいスープは、ロシア夏の風物詩。

夏になるとダーチャで収穫した野菜を小さく切って、クワス(квас)とサワークリーム(сметана)を加えて食べている人をよく見かけます。

クワスのほどよい酸味と夏野菜の組み合わせは、夏の暑い日に食べると最高らしいです。

…が、私の口には合いませんでした(苦笑)

日本ではなかなか食べられないと思うので、是非食べてみてください。

サラダ

ミモザサラダ(Мимоза)

ミモザサラダはじゃがいも、缶詰や水煮の魚、たまねぎ、ニンジン、ゆで卵などを、マヨネーズを繋ぎとして重ねて作ったサラダです。

我が家でも新鮮な野菜が高くて購入できないときに、よく作っています。サンマ(сайра)の缶詰で作ったものがおいしいです。

ミモザサラダの名前の由来ですが、ミモザは実は花の名前で、サラダの黄身の部分がミモザにそっくりだったため、この名がつけられたそうです。

jackmac34 / Pixabay

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オリヴィエ(Оливье)

茹でたジャガイモ、ニンジン、卵、きゅうり(もしくはピクルス)、グリーンピースなどの野菜とハムを角切りにし、マヨネーズやサワークリームで和えたサラダです。ロシアではお正月に食べられている料理です。

上の写真は、義母宅で新年のお祝いをしたときに食べました。大きなボウルに入っているのがオリヴィエです。自分のお皿に盛ってから、お好みでマヨネーズ、サワークリームをつけて食べます。こうすると日持ちするんですよね。

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クヴァーシュナヤ カプースタ(Квашеная капуста)

ロシア版ザワークラウトです。ロシア語を直訳すると、発酵キャベツ。ロシアでは、新鮮な野菜が手に入りにくい冬によく作られています。キャベツとにんじんを千切りにし、塩もみをしたあと数日間室内で発酵させます。キャベツのシャキシャキした歯ごたえと、程よい酸味が食欲を増進させます。

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ヴィネグレットサラダ(Винегрет)

ビーツの鮮やかなルビー色に染まったヴィネグレットサラダ(винегрет)。クヴァーシュナヤ カプースタ(квашеная капуста)とピクルスの酸味とビーツ、じゃがいもの甘みが程よくマッチし、一度食べるとくせになります。

マヨネーズやサワークリームたっぷりのサラダが苦手な方は、是非ヴィネグレットサラダを試してみてください。

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メイン

ビーフストロガノフ(бефстроганов)

レストランにて

ロシアでのビーフストロガノフは、日本のようにライスにかけて食べるというカレーライススタイルではありません。

付け合わせはマッシュポテトが多いです。

細く切った牛肉と玉ねぎを炒めて、トマトピューレとサワークリームで煮込みます。マッシュルーム入りのものもよく見かけます。

見た目は白っぽく、味はとってもクリーミー。

ビーフシチューやハヤシライスというよりは、クリームシチューに近い感じです。コクがたっぷりでけっこうお腹にずっしりくる一品です。

ちなみに、横にある飲み物はコンポートです。

シャシリク(шашлык)

ロシアのバーベキュースタイル

シャシリク は、ロシアやウクライナなど旧ソ連圏で人気のあるバーベキューのこと。炭火でじっくり焼くシャシリクの味は格別です。

ダーチャシーズンが始まる5月になると、いろんなところでシャシリクを焼いてるいい匂いがしてきます。

レストランでも食べることができるので、是非一度食べてみてください。

知り合い宅でのシャシリクパーティー

ペリメニ(пельмени)

ペリメニ専門のレストランにて

ペリメニは水餃子のことです。

餃子って聞くと、醤油をつけて食べたくなりますが、ロシア流はサワークリームを直接入れたり、つけながら食べます。

写真もサワークリームがありますね。スープにはディル(укроп)と呼ばれるハーブが載っています。ディルのさわやかな香りがまたいいんですよね~。

知り合い宅で作ったホームメイドペリメニ

上の写真は知り合い宅で一緒にペリメニを作ったときのものです。

ペリメニの型

シャウルマ(шаурма)

シャウルマは、簡単に言うとロシア版ケバブみたいな感じです。ロシアの定番ファストフードで、屋台で購入することができます。

スーパーではシャウルマの生地、ラバーシュ(лаваш)が売られています。

モスクワを旅行したときに購入したシャウルマ

シャウルマのお店は本当に多く、いたるところで見つけることができます。野菜もお肉もたっぷり入っていてけっこうボリュームがあるのに、120~180ルーブル(約200~300円)ほどで食べられます。

パン

ピロシキ(пирожки)

ホテル内にあった喫茶店のビジネスランチ

「ピロシキ」は、ホテルの朝食ビュッフェにも出るし、ファーストフード店、露店などにも売っているので、ロシア旅行をする方は絶対に一度は食べるはず。

露店で販売されているピロシキ

おススメの具は「じゃがいも」(пирожки с картошкой)、「キャベツとゆで卵」(пирожки с капустой и яйцом)、「きのこ」(пирожки с грибами)。

他にもジャム(пирожки с вареньем)やトヴォログ(пирожки с творогом)が入ったものもあります。食事のお供やおやつ感覚で楽しめるのがピロシキです。トヴォログは通常カッテージチーズと翻訳されますが、ロシアのフレッシュチーズのようなものです。ピロシキに入っているトヴォログは砂糖を加えているので、デザート感覚で食べられます。

キャベツ入りのピロシキ

ゆで卵とねぎ入りのピロシキ

知り合い宅で作ったトヴォログのピロシキ

リャザンでは1個25ルーブル(約42円)ほどから。

ロシア人は小腹が空いたときによく食べています。日本のおにぎりのような感じです。

日本では揚げたピロシキが多いのですが、こちらでは焼いたものが主流です。

なお、日本語ではピロシキという名前で親しまれていますが、これはпирожок(ピロジョーク)の複数形пирожки(ピロシキ―)からきています。

また、大きなパイのようなものはロシア語でпирог(ピローグ)と呼ばれています。

レモンジャムのпирог(ピローグ)

デザート

ブリヌイ(блины)

ブリヌイとは、簡単に言ってしまえばロシア版クレープのことです。

ロシアには、マースレニッツァと呼ばれる「冬を送り春を迎える」お祭りが1週間あるんですが、この時に家庭で大量にブリヌイを焼いて毎日食べられています。

デザートの項目で紹介してますが、ブリヌイの食べ方はかなり自由。

クリームやジャム、フルーツなどを具にしたデザート的な食べ方や、サーモンやイクラなどをのせて食事として食べられることもあります。

シェレメチボ空港の喫茶店で食べたブリヌイ

 

イクラのブリヌイ

 

知り合い宅で作ったブリヌイ

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ロシアのケーキ(торт)

甘党な方に是非食べてみてもらいたいロシアのケーキ。

ロシアではお祝い事があると、ホールのケーキを買って紅茶と一緒に食べます。

これが…もう甘いの何のって。日本人は一切れ食べるのがやっとかもしれません。スーパーで1ホール300~500ルーブル(約500~850円)ぐらいで買えるので、グループ旅行だったらホールに挑戦してみてはいかがでしょうか?

飲み物

コンポート(компот)

コンポートと聞くと、果物の砂糖煮を想像される方も多いかもしれません。ケーキやアイスクリームによく添えられてますよね。でも、ロシア圏ではちょっと違います。名前は同じですが、こちらでは飲み物なんです。

水と砂糖を煮て作ったシロップに果物を入れて煮れば完成。こちらではポピュラーな飲み物で、レストランや喫茶店でも飲むことができますし、ビジネスランチを注文すると、コンポートが出てくることもよくあります。

家庭のコンポート

 

食事のお供に

モルス(морс)

モルスはクランベリーやこけももなどのベリーから作る飲み物で、ロシアのレストランやカフェには必ずといっていいほどある定番ドリンクです。

クワス(квас)

黒パンを発酵させて作った飲料で、独特の酸味と甘みがあります。

夏になると町の至る所でクワスを販売している露店を見かけますが、今はスーパーで一年中買えます。

クワスの露店を見ると、「もう夏か~」っていう感じがします。アクローシュカと並ぶ夏の風物詩です。

↑スーパーで販売されているもので一番おいしかったクワス

なお、私の飲んでみた感想は「ビールみたい」でした。ロシア1年目は全然飲めなかったクワスも、2年目になるとあら不思議、「夏はこれがなくっちゃ始まらないよね!!」っていう感じに(笑)

スーパーのものもおいしいんですが、機会がある方は是非ホームメイドのクワスを飲んでみてください。

まとめ

いかがでしたか。本日はロシアへ来たら絶対に食べておきたいおすすめ料理をご紹介しました。なお、喫茶店やレストランへ行かないで手軽に食事を済ませたい方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、大型スーパーの総菜コーナーを覗いてみてください。ピロシキ、ブリヌイ、サラダや肉料理が手ごろな値段で購入できます。

ロシア料理に関しては、書籍なども販売されているので興味がある方は購入してみてはいかがでしょうか。

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