みなさんはシーバックソーン(サジー)と呼ばれる果実をご存じですか?
私が住むリャザン(モスクワから南東約200㎞)では、9~10月になるとシーバックソーン(サジー)の収穫時期を迎えます。
日本ではほとんどお目にかかることはありませんが、栄養価が高いことから、近年注目されつつあるスーパーフルーツのひとつです。
本日は、我が家で作っているシーバックソーンのシロップの作り方をご紹介します。
【ロシア料理】栄養満点!!奇跡の果実「シーバックソーン」のシロップ
シーバックソーンとは?
シーバックソーン(サジー)は、ロシア語でоблепихаと言います。
シーバックソーンはユーラシア大陸減産のグミ科の植物で、小さなオレンジ色の果実には200種類以上の栄養素(ビタミン類、ミネラル類、ポリフェノール、脂肪酸、アミノ酸、食物繊維…)が含まれています。
特にビタミンCはレモンの9倍、Eはクルミの3倍、アミノ酸は米酢の4倍、鉄分はプルーンの39倍も含まれているから驚きです。
日本で「スーパーフルーツ」とか「奇跡の実」と呼ばれるのも納得ですね。
シーバックソーンは木の枝に棘があるため、収穫がとっても大変。
枝ごと切って実をとる方法、来をゆすってふるい落とす方法、専用の収穫器具を使う方法などがあります。
我が家では枝ごと切って、あとは自宅ではさみで丁寧に一粒ずつとってます。
調理方法
キャロットジュースみたいな鮮やかなオレンジ色。すっごくキレイです。
では、シーバックソーンのシロップの作り方を見ていきましょう!
材料
・シーバックソーンの果汁 1㎏
・砂糖 1~1.3㎏(お好みで調節してください)
写真のシーバックソーンは2.7㎏です。
下準備
・シーバックソーンの果実をよく洗っておきます。
作り方
1. シーバックソーンを大きな鍋に入れ、ブレンダーで潰していきます。
果実には果汁がたっぷり含まれているので、はねないように気をつけましょう。
2. こし器に入れ、果汁を取り出します。
2.7㎏のシーバックソーンから、約2㎏の果汁が取れました。
3. 果汁に砂糖を加え、よく混ぜます。砂糖は好みで調節してください。
ロシアでは果実:砂糖=1:1が基本です。シーバックソーンは酸味が強いため、砂糖をもっと入れる家庭もあります。
4. 砂糖が完全に溶けたら、煮沸消毒した瓶とふたに入れて完成です。
加熱処理すると栄養価が失われてしまうため、我が家では砂糖と混ぜるだけ。室温では保存できないので、必ず冷蔵庫に入れてください。冷凍保存もできます。
まとめ
いかがでしたか。本日はシーバックソーンのシロップの作り方をご紹介しました。
砂糖を加えなければ、100%シーバックジュースになります。去年我が家ではジュースにしてボトルや製氷機に入れて冷凍保存したんですが、酸味が強すぎて食べる機会があまりなかったため、今年は予め砂糖を入れてシロップにしました。
なるべくシーバックソーンの栄養価を損なわない方法で調理しているため、ここでは煮ていません。
…が、その分長期保存もできません。
ジャムのようにゼリー状にはなりませんが、我が家ではプレーンヨーグルトのソースとして使ったりしてます。相性抜群です♪
ロシア料理に興味がある方にはこちらの本がおすすめです♪
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