突然ですが、みなさんはロシアが甘党大国だということをご存じでしょうか。
こちらで初めてケーキを食べたときのあの甘さ…紅茶をがぶ飲みしたときのことを今でもよく覚えています(笑)
日本を訪れたロシア人は口をそろえて「和菓子は甘くない」と言うほど、彼らは甘党。
とにかく、ロシア人は老若男女問わず甘い物が大好き。
そんな甘党のロシア人に愛され続けているスイーツがあります。
その名もカルトーシュカ。日本語にすると「じゃがいも」。
私自身何度かお店で買ったことがあるんですが、上品な味で紅茶との相性抜群。
しかも、ひとつひとつが一口サイズなので、食べやすい。
本日は甘党大国でソ連時代から現在まで愛され続けているスイーツ、カルトーシュカの作り方をご紹介します。
【ロシア料理】じゃがいものお菓子?一度食べたらくせになる「カルトーシュカ」
「カルトーシュカ」って?
カルトーシュカはロシア語でкартошкаと書きます。
Картошкаとは、じゃがいものこと。
ロシア料理にはじゃがいもが良く使われ、メイン料理の付け合わせにフライドポテトやマッシュポテトが添えられていたりします。
実は、そんなロシアには「じゃがいも」と呼ばれるスイーツがあるんです。
正式名称はпирожное “картошка”(ピロージュナエ カルトーシュカ)と言います。
ピロージュナエは「ケーキ」、カルトーシュカは「じゃがいも」です。
このスイーツ、ロシアのスーパーやケーキ屋さんには必ずといっていいほど置いてあります。
俵の形をしているのが、カルトーシュカです。
じゃがいもの形に似ていることから名前が付けられたとか。
ソ連時代から市民に愛され続けているなスイーツのひとつで、比較的どこでも見かけます。
スポンジケーキやビスケット生地、硬くなったトースト(сухарики)を粉状にし、バター、ミルク、カカオやコンデンスミルクを加えペースト状にして丸めて作ります。風味付けにラム酒が入っているものもあります。
ロシアのスイーツはとても甘いのですが、こちらのカルトーシュカは一口サイズなので食べやすいですし、1個20ルーブルほどで買えるのでお財布にもやさしい。
いろいろなレシピがあるんですが、本日はスポンジケーキで作るカルトーシュカをご紹介します。
材料(カルトーシュカ約20個分)
【生地】
小麦粉 240g
砂糖 240g
たまご 8個
【クリーム】
砂糖 220g
無縁バター 250g
たまご 1個
牛乳 150g
コニャック 大さじ1杯
バニラエッセンス 数滴
【飾りつけ】
粉砂糖 30g
ピュアココア 10g
大きめのカルトーシュカが20個ぐらいできるので、多すぎる方は半量で作ってみてくださいね。我が家はこれだけ作っても、甘党の夫がペロリと平らげてしまいます(苦笑)
準備
・小麦粉はふるっておきます。
・オーブンは170℃に予熱しておきます。
・バターは室温に戻しておきます。
作り方
1. まずはスポンジ生地を作ります。ボウルにたまごと砂糖を入れ、ハンドミキサーで6~7分立てのメレンゲぐらいのかたさになるまでよく混ぜます。
2. 1にふるっておいた小麦粉を少しずつ加えながら、スパチュラ(ヘラ)で切るように混ぜます。
3. 天板にクッキングシートを敷き、そこへ2の生地を流し入れ、写真のように平らにします。
4. 170℃に予熱したオーブンで焼き上げます。焼きあがりはオーブンの機種によっても異なりますが、大体15~20分ほどで完成します。焼きあがったら10分ほど冷まします。
5. 焼きあがった生地をクッキングシートから剥がし、ひっくり返し10~12時間ほど乾かします。
前日の夜に生地を焼いて、一晩寝かせるといいかもしれません。
6. 出来上がった生地を手で細かくします。
7. 次にクリームを作ります。鍋に牛乳と砂糖200gを入れて強火にかけます。沸騰したら弱火にし、1~2分ほど経ったら火を消します。火にかけている間は焦げないようにホイッパー(泡だて器)でかき混ぜてください。
8. ボウルにたまごと砂糖20g、コニャック(バニラエッセンス)を入れて、ホイッパー(泡だて器)で砂糖がなくなるまでよく混ぜます。
9. 8に7を少しずつ加え、その都度よく混ぜます。
10. 9を鍋に戻し、強火にかけます。沸騰したら弱火にし、1~2分ほどすると練乳のようなクリームができるので、そうしたら火を消して冷まします。火にかけている間は焦げないように必ずホイッパー(泡だて器)でかき混ぜてください。
冷ますとけっこう固くなります。
11. 10を冷ましている間、室温に戻したバターをハンドミキサーでよく混ぜます。
12. 11に10を入れよく混ぜたらクリームの完成です。
13. 6で細かくしたスポンジ生地に12のクリームを加え、よく混ぜます。
別のボウルにココアと粉砂糖を入れて混ぜます。
14. 13で作った生地をじゃがいもの形に丸め、ココアと粉砂糖を混ぜたものをつけてお皿にのせます。
15. 冷蔵庫に入れてカカオが生地に馴染んだら完成です!!
上の写真は一晩冷蔵庫で冷やしたものです♪
まとめ
いかがでしたか。本日は『カルトーシュカ』の作り方をご紹介しました。
もし飾り付けをしたい方は、クリームを作った際に大さじ2杯ぐらいよけておいて、最後絞り器でデコレーションしてください。
また、生地自体がけっこう甘いので、好みに応じてカカオと粉砂糖の分量を調整してください。
出来立てよりも、カカオがしっかり生地に馴染んでから食べてくださいね!
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