【ロシア妊娠出産記】頼りになるのは知り合いの口コミ!!妊娠30週からの産院探し

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みなさん、こんにちは。

妊娠35週を迎えた管理人RIEです。正産期まであともう少しです。

去年のこの時期に繋留流産を経験し、ロシアの国立医療機関で掻爬手術を受けた私。

初めての妊娠で流産を経験し、しかもロシアでの手術。

不安なことだらけでしたが、丁寧に手術をしてくれたおかげで今年3月に2度目の妊娠が発覚。

この1年ほんとうにいろいろあったので、無事35週を迎えられたことが今でも信じられません。

それでは、本日は30週から始まるロシアでの産院探しについて、私の経験を交えてご紹介したいと思います。

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【ロシア妊娠出産記】頼りになるのは知り合いの口コミ!!妊娠30週からの産院探し

Родовой сертификат取得後、いよいよ産院探しへ

ロシアは妊婦検診に通う病院と産院は別です。そのため、時期が来たら自分で産院を探さなければなりません。

日本では人気の産婦人科、産院では妊娠5週目~7週目で分娩の予約がいっぱいになってしまうことが多いため、妊娠が分かったらすぐに産婦人科に行って分娩予約をすることが普通だと思いますが、ロシアで産院探しが始まるのはродовой сертификатという書類をもらう30週以降です。

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私が住んでいるリャザンには産院(роддом)が3カ所、周産期母子医療センター(перинатальный центр)が1カ所あります。

どちらの医療機関も国立なので、そもそも日本のような設備やサービスの質はあまり期待できません。

基本的には産院を選ぶというより医者を指名します。

近年は産院のイメージアップと顧客獲得のために建物を改装したり、最新医療機器を導入しているところもあります。

インターネットや知り合いの口コミやコネを駆使し医者の連絡先をゲットしたら、あとは実際に会ってみて信頼できる医者だと判断したら個人的に契約を結びます。

私の希望は現在妊婦検診に通っている産院での出産。

とりあえず腕のいい医師の口コミ情報を集めようとしたら、たまたま一般公開日があったのでまずはそれに参加することにしました。

候補だった産院の一般公開日に参加

現在、私は自宅から一番近い産院にある産婦人科で妊婦検診を受けているんですが、その産院では定期的に一般公開日(День открытых дверей)というものが設けられています。

国立の医療機関というのは閉ざされた空間だと思っていたんですが、たまたま妊婦検診に訪れた際に見学会の案内が貼りだされているの発見。

もちろん、アレクセイと参加することにしました。

一般公開は11時から始まりました。最初の30分は参加者からの質疑応答の時間で、そのあと看護師さんの案内のもと、45分たっぷりと建物内(分娩室、病棟など)の見学をさせてもらいました。

分娩室(родильный зал)

分娩室は全て個室で、全部で7室ありました。産科機器も充実していて、分娩台もベッドの形状から分娩体位へ移行できるものを採用してました。

バランスボールなんかも置いてあり、とにかく私が想像していたものとは違いビックリ。

さすが最新医療を導入していることを謳っているだけあります。

医療機関によっては、個室の分娩室がない、もしくは少ないところもけっこうあります。2011年からロシアでも立ち合い出産(партнёрские роды)ができるようになったんですが、出産当日の個室の分娩室の空き状況によっては立ち合い出産ができない場合もあります。その場合は、複数の分娩台が並んでいる分娩室で、ベルトコンベア―式に出産するそうです。分娩台の目の前に窓があったりすることも。けっこうシュールな光景です。

Однокомнатная палата(一人部屋)

写真は個室で、有料です。こちらは一泊1500ルーブル(約2400円)。

写真よりも豪華な病室もあり、そこは寝室の他にキッチンとお手洗い(+シャワー)があって、まるで自宅のような快適さ。

Двухкомнатная палата(キッチン、バスルーム付きの個室)

バスルーム

こちらはちょっと高めの一泊3900ルーブル(約6200円)ですが、夫が面会に来ることもできるそうです。

入院中の面会は衛生上一切できないと思ってたんですけどね。この金額なら面会許可も納得です。

出産後特に問題がなければ3日間ほどで退院できるので、前者の個室なら4500ルーブル(約7650円)、後者なら11700ルーブル(約20000円)ですね。

無料の場合は4~6人部屋となっています。リャザンの平均月収が約30000ルーブル(約51000円)なので、有料の個室を利用する場合はけっこう高いです。

最新医療機器を売りにしている産院

一般公開日のときにわかったんですが、どうやら私が妊婦検診に通っているこちらの産院は最近建物の全面改装を行ったばかりで、医療機器も最新式のものを揃えているということがわかりました。

私が気に入った点はこの4点

  • 建物内部が明るく清潔
  • 分娩室がすべて個室
  • 希望すれば個室に入院できる
  • 立ち合い出産推奨(希望すれば夫もカンガルーケアができる)

しかも自宅から車で15分というアクセスの良さ。

私自身、妊婦検診で月に1度お世話になっているということもあり、できればここで出産したいと思いました。

何よりも積極的に立ち合い出産を推奨してくれてるし、私の希望に一番合ってる!

あとは、医師の指名だけ。

幸いこの産院には私の知り合いの知り合いが働いていたので、その方に相談することができました。

…が、ここで問題が発生。

ここで出産したいの?他の産院は考えてない?申し訳ないけど、うちの産院で紹介できる医者は…。悪いことは言わないわ、別の産院で腕のいい医者を探しなさい。医療機器が最新式で病棟がきれいなのは魅力的だけどね。

バッサリ切られました(爆笑)

他の知り合いにも聞いてみたんですが、あまりいい評判はなく…。

ある程度勝手のわかるところで安心した気持ちで出産に臨みたかったので、別の産院を探すように言われたときは…正直ガッカリしました。

知り合いの口コミで決定

私が通っているところがダメとなると、他の産院から選ぶしかありません。こういうとき頼りになるのは、知り合いの口コミです。

腕のいい医者数人紹介してもらいました。

そして私たちの条件に合う医者を探した結果、自宅から車で30分ほどの産院で働く勤務歴30年以上のベテラン医師が候補にあがりました。

ある程度医者が決まったら、あとは実際に会ってみて信頼できるかどうかの確認です。

知り合いから医師の連絡先を受け取り、連絡してみるとすぐに一度検診に来るようにとのことで11月20日(妊娠33週)に会いに行くことになりました。

医者に会いに行くときは、必ず室内履き(もしくはбахилы)、使い捨て防水シーツ(одноразовая пелёнка)、母子手帳(диспансерная карта)を持っていきましょう。防水シーツは検診を行う際に必要になります。なければバスタオルでもOK。ほかに持ってくるものがあるかもしれないので、必ず事前に必要なものを確認してください。

бахилы

医師と会ってみて…

正直、今までに足を運んだことのない産院で出産をしたくなかった私でしたが、医師に会ってみてそんな憂鬱な気持ちが和らぎました。

母子手帳の妊婦検診の結果と私のお腹を触診すると大体の状況が分かった様子。

そして、まず私にどんな出産にしたいか聞いてきてくれました。

立ち合い出産が一番の希望です。

すると、表情を曇らせた医師。

あなたの場合、胎児が骨盤位(単殿位)で、しかも骨盤が狭い。頭位になったとしても頭が骨盤を通れない可能性は十分あり得るから、帝王切開になるかもしれない。

そうですか…。

まぁ、まだわからないけどね。ただ、今の時点で帝王切開になる確率は70%ぐらいかな。胎児が女の子だったら骨盤位でも通常分娩することもあるんだけどね。とりあえず、通常分娩ができるかどうかもう少し様子をみよう。エコーも有料クリニックで詳しく見てもらって。あと、あなたは視力がよくないようだから、眼科で通常分娩できるかどうかも診てもらってきなさい。人によっては出産後に著しく視力が低下するから。

わかりました。それでは、次の検診までに紹介してもらったクリニックへ行ってみます。

そうだね。次は12月上旬に検診するから、クリニックへ行ったら連絡して日時を決めよう。大丈夫。何も心配する必要はないよ。

さすがベテランだけあって、妊婦さんの不安な心情をよく理解できてる。

話してみて一瞬でこの医師なら信頼できるとわかりました。

しっかりとした説明、私を焦らすことなくたっぷり20~30分丁寧に質問に答えてくれた医師。

建物はソ連時代をイメージするような古くて薄暗いところでしたが、一番大切なのは医師選びだと感じた私は、たった1回の検診でこの医師のもとで出産することに決めました。

タバコの臭いだけは気になりましたが(苦笑)

まとめ

いかがでしたか?本日はロシアでの産院探しついてご紹介しました。

正直、こんなにスムーズに医師が決まるとは思っていなかったので拍子抜けしてしまいましたが、これも情報を提供してくれた知り合いのおかげです。知り合いがいなかったら今頃医師選びにてこずっていたに違いありません。

現在無事妊娠35週目を迎えた私ですが、残念ながら今も骨盤位(単殿位)は治っていません。

きっとこの胎位が一番居心地いいんでしょうね~。

ちなみに、医師の指示通り有料クリニックへ行ってエコー検査をしてもらったんですが、胎児の頭が週数(このとき妊娠34週)に比べ大きめだということで頭位になったとしても自然分娩は難しいとの判断でした。推定体重も2730g。推定体重なのであまり当てにはならないそうですが、それでも妊娠前よりも5㎏ほどしか体重が増えていない私にとってはビックリするような体重。

胃も圧迫されていて食べられないため、どこからそんな栄養をとっているのか不思議でしょうがありません。まぁ、夫が190㎝なのでその遺伝なのかもしれませんが…。

予定日は1月7日でしたが、このまま帝王切開になったら37週以降に計画出産となりそうです。

まだまだ出産まで時間があると思っていたので、今必死に必要なものを買ってます。

 

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