さて、いろいろなドタバタがありましたが、2012年12月20日に無事元気な男の子を出産した私。
本日はいよいよ出産レポをお届けしたいと思います。
【ロシア妊娠出産記】緊急帝王切開!2019年12月長男出産レポ
12月20日、朝一におしるしが…?!
もともと前日の19日に4番の産院で予定帝王切開するはずでしたが、いろいろドタバタがあり急遽別の産院で産むことになった私でしたが、なんと翌20日の朝一におしるしが…!!
ほんのちょっと茶おりが出てた程度だったんですが、ビックリした私はアレクセイを叩き起こし、すぐに2番の市立産院へ電話することに。
私の場合、胎児が骨盤位(逆子)で、尚且つ児頭骨盤不均衡だったので、ほぼ帝王切開での出産になることを予め聞かされていました。
そのため、いきなり破水して陣痛になったら出産のリスクが高くなってしまうこともあり、慌てたアレクセイがすぐに電話しました(笑)
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2番の市立産院へ電話
夫が電話をすると、すぐに産院へ来るようにとの指示がありました。
これがおしるしだったときのことを想定し、念のため入院セットを持っていくことに。
このときはまだ「今日から入院かな~?」程度にしか考えておらず、まさかこの後緊急帝王切開になるとは微塵も思っていませんでした(苦笑)
そして、9時近くに私がいつも定期妊婦検診でお世話になっている2番の市立産院へ。通い慣れていたせいか、この時点ではまったく緊張感なし。
夫と前日にあった騒動の話をしながら、車で10分ほどの産院へ。
緊急帝王切開!?入院手続きに術前処置
到着すると、すぐに医師による内診が行われ、そして告げられた一言。
…よし、今日緊急で帝王切開しよう!!
ぇ!?きょ、今日!?
うん、そうだよ。入院の準備はしてある?
は、はい…、一応念のため持ってきました。
それじゃ、まずは入院の手続きしましょう。手続きが済み次第、手術前の処置を行います。
準備が整い次第、手術室に案内しますね。
ということで、前日の産院ドタバタ騒動と打って変わり、あれよあれよと話しが進んでしまい戸惑いを隠せない私。
待合室で待機してた夫に緊急帝王切開のことを告げると、急に慌てだす夫。
これから入院の手続きをするので、その間に奥様の入院セットを持ってきてください。
そう言われ、急いで車に荷物を取りに行くアレクセイ。
その間私は入院の手続きをしました。ものの10分ほどで手続きが済み、夫から荷物を受け取るとそのまま術前処置へ。
…そう、恐怖の浣腸タイムです。
はい、それじゃ、腸内洗浄しましょうね。浣腸したらすぐにお手洗いへいって、15~20分ほど便座に座ってもらいます。そのあと、隣のシャワー室で体を洗いましょう。
ということで、あっという間に浣腸をされ、ギュルギュルお腹が痛み出し…一目散にお手洗いへダッシュ!!
…が、妊娠中毎日快便だった私の腸内はキレイだったようで、ほとんど何も出てきませんでした(お食事中の方いたら申し訳ありません)。
せっかく苦しい思いしたのに~!!(泣)
ロシアの便器には便座がないので、基本は空気椅子スタイルでの排泄となります。
けっこう足の筋肉がプルプルしてくるので、使い捨ての便座シート(одноразовые накладки на унитаз)があると便利かもしれません。
私の産院では、使い捨て吸水シート(одноразовые пеленки)を便座シートの代わりに使ってました。
こちらはシャワー室。キレイなほうだと思います。
私の術前処置が終わると、アレクセイが呼ばれ一緒に手術室前の廊下へ案内されました。
どうやら、私の前に一人帝王切開で出産している人がいたようで、順番待ちという状態でした。
看護師さんと医師以外は誰もいませんでしたが、分娩室からは陣痛に耐える女性の声が廊下に響き渡り、こちらの緊張感が一気に高まりました。
本当は立ち合い出産希望だったんですが、帝王切開なので夢は叶わず…。術後私はカンガルーケアができないので、夫にカンガルーケアをしてもらうことにしました。夫は手術中待合室での待機となります。予防衣は薬局にて購入しました。なお、産院内に入るためには、事前に胸部X線写真の検査を受ける必要があります。産院によってルールが異なるので、事前にバースプランを伝えましょう。
いよいよ帝王切開での出産
10時半過ぎに手術室に案内された私。小さな部屋の中央には手術台がありました。
髪をゴムで縛って、帽子を被ります。
手術着は産院で用意されたхалат(前開きのガウン)でした。
帝王切開が決まった際にすぐにхалат(前開きのガウン)に着替えさせられ、自宅から身に着けてきたものはすべて夫に持って帰ってもらいました。
麻酔科の先生から局所麻酔の同意書に署名を求められ、言われるがまま署名をすると、そこから出産まではあっという間でした。
看護師さんが静脈に点滴を打ってくれたんですが、なかなか点滴ルートを確保できず…。
左腕に何カ所も針を刺され、結局右腕に打ってもらいました。
そういえば、日本で入院したときも同じようなことあったな~。
そして、下半身麻酔のための注射が脊椎に打たれました。
注射は全く痛くなかったのですが、注射を打つ姿勢が妊婦には辛かった…。
背中丸めてください。
無理無理…。お腹がつっかえてこれ以上は丸められないです…。いたた…!!
容赦なく私の背中を丸めさせようとのしかかってくる看護師(笑)そして、注射が打たれると次第に下半身の感覚がなくなっていきました。
足動かせますか?
いえ…。動かせません。
麻酔が効いていることを確認すると、看護師さんが手際よく尿道カテーテルを入れ、ここで目隠しカーテンが登場。
「いよいよか…?!」と思い、執刀医の掛け声を待っていた私でしたが、次の瞬間下半身に違和感を覚えました。
まさかのいきなり開腹!?
なんと、執刀してくれた先生は開始の合図も何も言わずにいきなりお腹を切り始めたのです!!
これには私もビックリ!!
せめて一言声かけてくれーーー!!!
心の準備もなしに手術開始。
そして、お腹を切られている不快感。痛みはなかったけど、何とも表現し難い恐怖とお腹をいじくりまわされているような気持ち悪さ。
まさにまな板の鯉状態。目隠しカーテンで何が起こっているのかも見えなかったので、余計に恐怖感が増しました。
開腹が終わると、いきなりお腹を押し始める。
これがかなり苦しくて痛かった。きっと、胎児が骨盤位なので外回転術で胎児を頭位に戻してから取り出すためだったんだろうけど、とにかく力の入れ方が半端ない。麻酔してたのに、とにかく苦しくて呼吸も乱れました。お腹をグイグイ押しまくるので、その苦しさに思わず「イタイイタイ…」と日本語を連呼。
イタイイタイ…?(笑)
あまりにも「イタイ」と連呼してたものだから、周りの看護師さんたちが面白がって真似してくる始末(苦笑)
もちろん、誰も日本語がわからないので何も伝わらないので、すぐさまロシア語で言い返した私(笑)
そして、我慢すること数分…ふっとお腹の不快感がなくなったかと思ったら、次の瞬間、私の顔の横に生まれてきた赤ちゃんが!!
11時15分…3180gの元気な男の子の赤ちゃんが誕生!!
おめでとう!!元気な男の子の赤ちゃんですよ!
意識が朦朧しろれつが回らない中、私は
かわいい…。
と日本語で言っていたそうです。
私自身はまーったく覚えていないのですが、夫がカンガルーケアをしているときに看護師さんに教えてもらったそうです。
そして、生まれたばかりの赤ちゃんの顔を見ながら
泣きましたか?
と産声を上げたかどうかも聞きました。
こちらはロシア語で質問したからなのか、なぜかしっかり覚えているんですが、私が質問した瞬間に元気な泣き声を聞かせてくれました。
元気な我が子を見ることができて安心した私。
看護師さんが赤ちゃんを連れていくと…残りは縫合処理。
ここからまたお腹をいじくり回されている不快感。ただただ気持ち悪い。赤ちゃんが生まれるまではこれから会える我が子のために何とか耐えられたけど、縫合が終わるまでの40分間は地獄のようでした。
お腹は横切開で15㎝ほどだったんですが、もうお腹全体をいじくり回されている感じ。
あまりにも私が「イタイ」を連呼するので、麻酔科医が別の麻酔を入れてくれたんですが、トランス状態に陥ったような感じでした。
全身麻酔とは違い、意識はうっすらあるんだけど、周りの声が聞こえない。
自発で呼吸してるはずなのに、その感覚がない。とにかく自分の体なのかどうかもよくわからない状態でした。
そのくせ、麻酔を追加されたのにも関わらず未だお腹の不快感は続行中という(苦笑)
なんのための追加麻酔だったのかよくわからない(苦笑)っていうか、全身麻酔で眠らせてほしかった…。
11時55分…帝王切開無事終了
すっごく長く感じた手術でしたが、終わってみてビックリ。
手術自体は45分で無事終了。
11時10分に執刀が始まり、5分で赤ちゃんが誕生し、その後は手際よく溶ける糸で子宮の切開部を縫い合わせてくれました。
終始お腹の不快感があった私にとっては、何時間も経過してるように感じました…。
縫合中、意識が戻ってくると、キレイになった赤ちゃんを連れて来てくれ、私のおっぱいを吸わせてくれました。
…と言っても、ほんの一瞬だけでしたが。
自然分娩だったら、分娩室で2時間カンガルーケアができたんですけどね。
まぁ、代わりに夫がカンガルーケアをして記念にへその緒まで切らせてもらったそうなので、それはそれでよかったです。
縫合処理が終わると、ストレッチャーで一旦安静室へ連れていかれました。
そこで6、7時間ほど経過を観察し、異常がなければその後病室に案内されます。そこから新生児のお世話が始まります。
安静室にいる間は20分おきぐらいに看護師さんが来てくれて、身の回りのお世話をしてくれたり、赤ちゃんを連れてきてくれたりしました。
看護師さんが見回りに来るたびに「麻酔が切れてきたら、少しずつ動いて寝がえりを打てるように頑張って」と一言(笑)
術後で痛み止めが投与されてるとはいえ、少しでも動こうとすると激痛…。
腹筋に力なんて入れられるか!!スパルタか!!!
な~んて心の中で思ってましたが、寝返りが打てるようになると、赤ちゃんを連れてきて添い乳をさせてもらえました。
出産の知らせを聞いて、義母がお水の差し入れを持ってきてくれました。…が、炭酸水。確か、産院では炭酸水禁止されてたような…(苦笑)お祝いのメッセージ付きですが、紙がなかったようでレシートの裏に書いてありました(笑)
市立産院は、基本的に面会が一切できません。そのため、家族や親せきは決められた時間帯に必要なものや差し入れを届けてに来てくれます。
面会が一切ないため、院内はとても静がでゆっくりできました。
まとめ
いかがでしたか?本日はロシアでの緊急帝王切開での出産レポをお届けしました。
出産直前に当初出産する予定だった産院が閉鎖することになり、急遽別の産院を探すというドタバタがありましたが、最終的に医師など選ばず自分が住んでいる地域を管轄している産院で無事出産しました。
自分が住んでいる地域を管轄している産院で、尚且つ医師を指名しなかったので謝礼を包むことはありませんでした。また、病室も有料の個室ではなく3人部屋だったため、結局出産費用は全くかかりませんでした。
当初は口コミを参考にして別の産院の腕のいい医師に執刀をお願いする予定でしたが、ドタバタがあったおかげで、無料で、しかも自分が定期妊婦検診でお世話になっている産院で出産できました。
なんだかんだいって、最後は何となーく落ち着くとこに落ち着くのがロシア。
まぁ…まさか、妊娠37週で出産を予定していた産院が閉鎖になるとは思ってもいませんでしたが(苦笑)
次回は市立の産院での入院生活から退院までをご紹介する予定です。楽しみに待っていてください♪
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