ロシアの料理といえば、ボルシチやビーフストロガノフ、ピロシキなどが有名ですが、実はピクルスも定番の家庭料理のひとつなのをご存じでしょうか。ピクルスって聞くと、きゅうりを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ロシアではきゅうりのほかにトマトやにんじん、たまねぎ、ズッキーニなどの野菜もマリネに漬けて保存します。
ダーチャで収穫した新鮮な野菜をマリネ液に漬けて瓶に詰める光景はロシアの夏の風物詩。
冬は新鮮な野菜がお店になかなか出回らない(もしくは、あまりおいしくない)し、値段も夏に比べたら3倍以上もするので、短い夏の間に保存食を作ります。
本日は、我が家で作っているズッキーニのピクルスをご紹介します。
【長期保存可】きゅうりみたい?!シャキシャキ食感のズッキーニピクルス
材料
・ズッキーニ 2㎏
・にんにく 1個(玉)
・塩 50g
・砂糖 125g
・酢(9%) 125ml
・黒コショウ 大さじ1
・生パセリ 1束(30~50g)
・ディル 1束(30~50g)

にんにくは1個まるごと使いますが、お好みで量をかえてください。生パセリ・ディルも同様です。ズッキーニは小ぶりで若いもののほうがおいしいです。
準備
・生パセリとディルをみじん切りにしておきます。
作り方
1. ズッキーニをくし切りにして、大きめのボウルに入れます。

ダーチャで採れたズッキーニがちょっと大きかったので、今回はいちょう切りにしました。サイズに応じて切り方をかえてください。太めに切るのが、シャキシャキの食感を出すコツです♪
2. 塩、砂糖、酢、そしてにんにくプレッサーで潰したにんにくを入れてよく混ぜます。
3. こしょうを入れてさらによく混ぜます。
4. みじん切りにした生パセリとディルを3に加え、再度よく混ぜます。
5. 1時間漬けます。15分おきにマリネ液が全体にいきわたるようによく混ぜます。
6. 1時間漬けている間に、保存容器(瓶)を準備しましょう。

私は0.5ℓの瓶と蓋を重曹で洗ってから、煮沸消毒してます。
7. 瓶にズッキーニとマリネ液を入れます。このとき、ズッキーニはギュウギュウに詰め込んでください。
8. 鍋に水を入れ、そこにビンを入れます。蓋は被せるだけです。中火にしてビンの中のマリネ液からフツフツと小さな気泡が出始めたら、そこから15分
9. 15分経ったら火を消して、やけどに注意しながらビンを取り出し、しっかり蓋を閉めましょう。
蓋を閉めたら、熱いうちに写真のようにひっくり返して布を被せて冷まし、完成です。
瓶を逆さまにして冷ます理由

どうして瓶を逆さまにして冷ますの?
こんな疑問を持たれる方も多いかもしれません。
なぜこんなことをするのでしょう?
瓶はきつく閉めたつもりでもきちんと閉まっていないことがあります。
すると隙間から空気が入り込み、カビが生える要因となります。
逆さまにするとマリネ液の圧力で蓋に空気が入り込む余地がなくなります。そして、熱いうちは中の空気が膨張していますが、冷めていくと空気が収縮し蓋をきつく吸引することができます。
したがって、逆さまにすることにより効率よく空気抜きができ、カビが生えるのを防ぐことができる…というわけです。

理由がわかるとなかなか奥が深いですよね。
まとめ

ダーチャのズッキーニ

収穫のお手伝い中(1歳7ヵ月)

1度に収穫できる量(笑)

無造作に床に置かれたズッキーニ
2021年は敷地内の土を新しいのにかえたこともあり、作物の出来がとてもよく、週に4回ダーチャへ通ってますが、毎回上の写真ぐらい採れてます(笑)さすがに消費しきれないので、知り合いや友だちにおすそ分けしてます。

おすそ分けしたら、知り合いからりんごのお返しを大量にもらいました♬今年は我が家はりんごができない年なので、めっちゃありがたい!!
ズッキーニは夏野菜でシーズンが終わると店頭にもほぼ並ばなくなる野菜なので、今のうちに食べ溜め(?)と保存食作りを頑張ってます。
シャキシャキの食感できゅうりみたいなので、ズッキーニが自宅に余ってるいる方、是非作ってみて下さいね。
ロシア料理に興味がある方におすすめの書籍です♪
それでは皆さん、
また次お会いしましょう!
Пока пока!
コメント