【長期保存可】ロシア冬の常備食「きゅうりの酢漬け(ピクルス)」

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ロシアは長く厳しい冬を乗り越えるために、夏にダーチャで収穫した果物や野菜を加工し瓶詰にする習慣があります。今は冬でも輸入品を購入できるため食料に困ることはありませんが、昔はこの作業が冬を越すためのとても重要な作業でした。今でも無農薬の新鮮な野菜を求める一部のロシア人は毎年夏になるとダーチャでせっせと野菜や果物を栽培、収穫し、新鮮なうちに冷凍したり、加工して瓶詰にしたりします。

本日ご紹介するのは、ロシアでは冬の常備食定番「きゅうりの酢漬け(ピクルス)」です。

ロシアのピクルスには酢漬け塩漬けがあるんですが、本日は酢を使った簡単なレシピをご紹介します。

夫が絶賛だったので是非試してみてくださいね♪

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【長期保存可】ロシア冬の常備食「きゅうりの酢漬け(ピクルス)」

材料(2リットル)

・きゅうり(10センチぐらいの小ぶりなものが良い)

・にんにく

・塩

・砂糖

・酢(70%)

・粒こしょう

・ディル

・生パセリ

・グローブ(ホール)

お好みでディル、生パセリにパクチーを入れるのも◎。我が家は私が苦手なので入れてません(笑)粒こしょうはミックスペッパーがおすすめです。

ピクルスに適したきゅうりを選ぶ

ピクルスを作る際に注意してほしいのは、ピクルス作りに適したきゅうりを使うこと。

日本の一般的なきゅうりより固めで、実のサイズが4~8cmのミニサイズでも肉質がしっかりしています。

サラダ用のきゅうりだとパリッとした食感が出なくてあまりおいしくありません。

準備

・生パセリとディル、(パクチー)をみじん切りにしておきます。

・瓶と蓋を煮沸消毒しておきます。

作り方

1. 瓶に生パセリとディル、にんにくを入れます。にんにくは1/2、もしくは1/3サイズにカットしてください。

私は1ℓの瓶に2~3片ほどにんにくを入れます。

2. 1に端っこを切ったきゅうりを写真のように詰めていきます。ギュウギュウに詰めましょう。

詰めたら、ディル、生パセリを加え、今度はきゅうりを横向きに詰めていきます。

きゅうりのサイズにもよりますが、下は6本、上は横向きにして2~3本入ると思います。効率よく詰めるために、きゅうりは小さめのものも準備しておきましょう。

3. 2に熱湯を入れ、蓋を被せます。このまま瓶が冷めるまで10~15分置きます。

手で掴めるぐらいまで冷めればOKです。

4. 3のお湯を捨て、再度熱湯を入れて蓋を被せ冷めるまで10~15分置きます。きゅうりの色がオリーブ色に変わってきます。

5. 熱湯が冷めるまでの間、マリネ液を作ります。1ℓの水を鍋に入れ、粒こしょう(いくつ入れるかはお好みで調整)、グローブ2~3本、塩山盛り大さじ2杯、砂糖大さじ2杯を入れて火にかけます。沸騰し塩と砂糖が完全に溶けたらマリネ液の完成です。

6. 4の熱湯が冷めたら、再度お湯を捨てます。1リットルの瓶に対し、酢(70%)小さじ1を加え、あとは5のマリネ液を入れ、蓋をします。

7. 蓋をしたら、逆さまにして冷めるまで置いておきます。布は被せなくてOKです。

布を被せちゃうと、冷めるのに時間がかかってきゅうりがフニャフニャになっちゃうかもしれないので気を付けてください。

8. 完成~!!開封しなければ、保存用ガラス瓶で長期間保存できます!必ず冷暗所に置いてくださいね♪

シャキシャキした歯ごたえがたまりません!!あっという間になくなっちゃいます(笑)

まとめ

本日は、我が家で作っているきゅうりの酢漬けをご紹介しました。きゅうりは夏の間は1㎏40ルーブル(≒60円)ほどで買えますが、冬になるとこの3~4倍の高値で売られます。しかも、新鮮じゃありません…。冬でもおいしいきゅうりを食べるために、ロシア人は夏の間に新鮮な野菜や果物を手に入れ、常備食を作るんですね。ちなみに、きゅうりの酢漬け(ピクルス)は、サラダ、スープ、煮込み料理に使用したり、前菜としてそのまま食べたり、付け合せによく使われます。我が家ではオリヴィエサラダビネグレッドサラダを作るのに自家製ピクルスが大活躍してます♪酢の物が好きな方は絶対に好きなはず!!是非試してみてくださいね。
最後になりましたが、ロシアは毎年毎年インフレの影響で物価が上昇しています。ここ最近はコロナ禍で一気に値段が跳ね上がった気がします。私がリャザンに来た2012年当初、ピクルスは一瓶50ルーブル(≒73円)ほどで買えましたが、2021年現在は…なんと100ルーブル(≒150円)前後。昔からあるそこそこ名の知れた会社のピクルスとなれば、200ルーブル(≒300)近くのものも。
リャザンの平均月収が35000ルーブルなので、いかに高いかがわかりますよね。
最近はどんどん安い商品が出回ってきていますが、それだけ質が落ちているんじゃないか…と私は心配になってしまい、もともとなるべく自給自足するようにしていましたが、ここ最近はさらに力を入れています(笑)
ロシア料理に興味がある方におすすめの書籍です♪

それでは皆さん、
また次お会いしましょう!
Пока пока!

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