みなさん、こんにちは。このブログを運営しているRIEです。
8月も残すところあと1日ですね。我が家では7月と8月は冬の常備食作りのために大忙しです(忙しいのは主に私だけですが・笑)。
今年はきゅうりのピクルス、ズッキーニのイクラ、ズッキーニの酢漬け、トマトピューレ、ヴァレーニエやドライフルーツなどを作っています。
テーブルの下には瓶詰された常備食が無造作に段ボール箱に入ってます(苦笑)
さて、本日ご紹介するのは、果実をすりおろして砂糖煮にしたパヴィドラです。『パヴィドラ』って何?『ジャム』と何が違うの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃいますよね。それじゃ、早速見ていきましょう!
パヴィドラ(すりおろし果実の砂糖煮)
パヴィドラって何?ジャムじゃないの?
ロシアには、ヴァレーニエ(варенье)、パヴィドラ(повидло)、そしてジャム(джем)の3つの言葉があります。
ヴァレーニエ(варенье)
ヴァレーニエ(варенье)は『果実の砂糖(シロップ)煮』のことで、果肉がそのまま入っているのが特徴です。切った果実と砂糖を混ぜて、果実から出てきた水分で煮ます。果実の形を残すために、長時間煮ることはありません。
これは、私が作ったりんごのヴァレーニエです。お茶受けにピッタリ♪我が家ではヨーグルトに入れて食べます。透きとおったりんごがとてもきれいですよね。レシピが気になる方はこちらへ。
ジャム(джем)
ジャム(джем)は日本でもお馴染みですよね。では、何が違うのかというと、煮る時間です。ヴァレーニエよりも長く煮るため、果肉が崩れて細かくなりますが、残っているのが特徴です。ペースト(ゲル)状になっているので、トーストにも塗りやすいです。
パヴィドラ(повидло)
パヴィドラ(повидло)は、ジャムよりもさらに長く煮るので、果肉が一切残りません(レシピによってはブレンダーで果肉が残らないようにペースト状にします)。煮凝りみたいなゼリー状のものが多い気がします。冷めたパヴィドラを平皿にのせても垂れることはありません。
ちなみに、パヴィドラはヴァレーニエやジャムよりも固めに出来上がるので、ピロシキやトゥーリスキー・プリャーニク(トゥーラのスパイス入り糖蜜焼き菓子)の中身に使われます。
こちらのパヴィドラは皮つきのりんごで作ったんですが、けっこう固めにできました。どのくらい固くできるかは皮と果肉にどれくらいペクチンが含まれているかにもよってきます。
ということで、ちょっと説明が長くなってしまいましたが、ここからはりんごのパヴィドラの作り方を見ていきましょう!
材料
・りんご 2㎏
・砂糖 1.5㎏
上記の分量で0.5ℓの瓶4つ分のパヴィドラができます。
りんごは甘いものよりも、甘酸っぱい品種を選んでください。甘酸っぱい品種のほうがペクチン(ジャムなどを作るときに、固める役割を果たしてくれる物)がより多く含まれるからです。
作り方
1. りんごを適当なサイズに切ります。りんごの皮にもペクチンが豊富に含まれているので、私は皮つきで作ります。皮を取ってペクチンで固める方法もありますが、今回は皮と果肉に含まれているペクチンのみで作ります。
2. 大きめの鍋にりんごと半量の砂糖を入れ一晩置きます。このとき、りんごと砂糖が層になるように入れると、りんごに砂糖がいきわたりやすくなり、水分がよく出ます。
3. 鍋を強火にかけ沸騰したら中火にします。ときどき木ベラで混ぜます。約40分ぐらい、りんごが柔らかくなるなるまで煮ます。
4. ブレンダーで撹拌させ、ペースト状にします。ペースト状にしたら、残りの砂糖を加えよく混ぜます。
5. 中火でさらに煮ます。底が焦げないように2~3分に1回よく混ぜます。沸騰したら弱火にし、好みのかたさになったら火を止めます。
6. 煮沸消毒した瓶とふたに入れ、ひっくり返して布を被せて冷めるまでそのまま置きます。
冷めると固くなるので、煮詰めすぎにご注意ください。
まとめ
いかがでしたか?本日はりんごのパヴィドラの作り方をご紹介しました。パヴィドラはゼリーのように固くなるので、我が家ではピロシキの具に使ってます。瓶を開ければすぐに使えるからすっごく便利です。
ぜひ作ってみてくださいね!
ロシア料理に興味がある方におすすめの書籍です♪
それでは皆さん、
また次お会いしましょう!
Пока пока!
コメント