【ロシア育児奮闘記】ロシアママの強い味方!!新生児訪問とは?

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出産は命を賭けた人生最大のイベント。

たとえ安産だったとしても、産後は体が回復するまで1ヵ月はかかりますし、慣れない育児もあるので本当に大変ですよね。

そんなママたちにうれしいシステムがロシアにはあります。

なんと!!赤ちゃんが1ヵ月を迎えるまでの間、子ども診療所の小児科医と看護師が定期的に自宅を訪問してくれるんです。

本日はロシアママの強い味方、新生児訪問についてご紹介します。

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【ロシア育児奮闘記】ロシアママの強い味方!!新生児訪問とは?

新生児訪問のシステム

初回訪問は退院した翌日

現在、ロシアでは出産後3~5日程度で退院することがほとんどですが、退院した翌日か2日後に子ども診療所の小児科医(педиатр)と看護師が自宅を訪問します。そして、赤ちゃんの全身チェックと聴診器での心音確認をしてくれるんです。もちろん、何かわからないことや質問があれば丁寧に教えてくれます。

小児科医と看護師は住所によって診療所と担当医が振り分けられているので、子どもが大きくなるまでこの二人にお世話になることになります。

こちらに選択権は一切ないので、ヤブ医者にあたった場合や、治療法をめぐって医師と意見が対立したときは最悪です…。引っ越しして住所がかわれば別の担当医になりますが、あとはひたすら我慢するしかありません(苦笑)

週に1~2回の自宅訪問

初回の訪問が終わったあとも、新生児が1ヵ月を迎えるまでの期間、週に1~2回ほど自宅まで様子を見に来てくれます。曜日や時間の指定は一切できないのでそこはちょっと不便ですが、産後体が回復しきってない上に慣れない赤ちゃんのお世話をしているママにとって、これほど力強い味方はないと思います。

何よりも冬の寒い時期だと、子ども診療所まで連れて行くのも一苦労ですからね。私自身、初めての育児でわからないことだらけだったのでいろいろ質問させてもらいました。

健診で病院に行く時にはこの担当医のところに行くことになるので、事前に顔見知りになれるのもありがたい。けっこう至れり尽くせりです。

担当医も看護師さんもすっごく親切な人たちだったのでよかったです。数回会っているうちに大分慣れて、1ヵ月健診のときも特に緊張することなく無事済ませることができました。

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必要なもの

では、ここからは新生児訪問にあたって、用意しておかなければならないものについてご紹介します。

…といっても、必要なものはたったの2つだけ。

  • Бахилы(バヒール)
  • Полотенце (ハンドタオル)
土足で上がる

ロシアは日本同様、玄関(というか自宅の入り口)で靴を脱ぐ文化なんですが、医師、または看護師が自宅訪問する際、なぜか土足で入ってきます。

そのため、床が汚れないようにするためにбахилы(バヒール)と呼ばれるビニールでできたカバーを用意しておく必要があります。

Бахилы(バヒール)は下の写真のように、靴の上から履きます。

бахилы(バヒール)

着用すると以下のような感じになります。

お世話になっている産婦人科の待合室にて

国立の医療機関でお世話になるときの必須アイテムなので、我が家ではファミリーパックを購入し常に自宅待機してもらってます(笑)

50足入りで100ルーブル(≒170円)ほど。毎回購入するほうが高くつくので、ファミリーパックのほうがおすすめ。

清潔なハンドタオル

新生児を診る前に必ず手を石鹸で洗うので、清潔なハンドタオルも必要です。

ついでに、部屋もキレイにしておきましょう(苦笑)

年末年始の営業は?

ロシアは大体12月31日から1月8日あたりまで連休になることが多いのですが、その間に万が一子どもが急病になっても、電話一本で当直の先生を派遣してくれます。

我が家も年始に一度、息子の左目の目やにの件でお世話になったんですが、午前10時頃に電話をしたらその2時間後ぐらいには自宅に来てくれました。

先生によるとどうやら涙腺がつまっており、それが原因で目やにがたまっているとのことで、「カモミールティーで目を洗う」という民間療法を教えてもらいました。ちょっとビックリするような方法でしたが、夫に聞いたらロシアではカモミールティーを治療目的に使うことはよくあるんだとか。ます。カモミールは抗菌、消炎作用、さらに保湿作用にも優れたハーブ。人によってはこれを傷口を消毒したり、肌荒れを鎮めるために顔に塗ったりするほどです。

薬局で購入したカモミールティー

まぁ…実際に効果はあったかと言われると、正直なかったかなというのが本音ですが(苦笑)

結局、コットンパッドにお湯をつけて目を拭いていたら自然に治りました。

医師、看護師によって異なる意見

年末年始の連休中は当直の先生が様子を見に来てくれたんですが、毎回先生が違いました。

先生によって治療法に対する考え方が異なるため、同じ症状でも処方される薬が違うことがありその都度新しい薬を購入する羽目に。

すでに息子用の薬箱にはいくつもの薬が(苦笑)

中には未使用のものも。いつか使う日がくるのかしら?(笑)

連休中に自宅まで診察にきてくれるので文句は言ってられませんが、できれば統一してほしい…と思ってしまいました。

まとめ

いかがでしたか?本日はロシアママの強い味方、新生児訪問についてご紹介しました。

現在は1ヵ月の健診を終え、息子の子ども診療所デビューも無事果たしました。

産後1ヵ月はほんとうに体がしんどかったので、こうやって定期的に自宅に様子を見に来てもらえて助かりました。

特に、切腹したお腹がずーっと痛くて歩くのも億劫だった私にとってはかなり有難いシステムでした。

強制(加入)医療保険に加入していると国立の医療機関で医療サービスを無料で受けることができるロシアですが、無料ゆえに悪評が高かったりもします。でも、今回はほんとうに助かりました。

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