【ロシア語入門】関係代名詞ктоとчто

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みなさん、こんにちは。

今日のロシア語文法のテーマは関係代名詞ктоとчтоの使い方です。

関係代名詞которыйと同じく日常会話で非常によく使われるので、是非使い方を覚えてどんどん使ってみましょう!

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【ロシア語入門】関係代名詞ктоとчто

関係代名詞кто

関係代名詞ктоは、活動体(=人や動物を表す名詞)を先行詞としますが、代名詞であるтот, всеを先行詞にすることがほとんどで、慣用句のように用いられます。

Тот, кто… (…する人)

Те, кто…(…する人々)

Все, кто…(…する全ての人々)

少し例を見てみましょう。

Хорошо работает тот, кто хорошо отдыхает.
(よく休む人はよく働きます)

Никогда не ошибается тот, кто ничего не делает.
(何もしない人は絶対に間違えない)

主文における先行詞тот、および従属文における関係代名詞ктоは主格です。

関係代名詞ктоは男性・単数扱い

ここで、問題です。次の(   )内の動詞を適切な形にかえてください。

Те, кто не (есть) мяса, живут дольше.
(肉を食べない人々は長生きします)

Все, кто  (приезжать) отдыхать на Байкал, мечтают вернуться сюда.
(バイカル湖に遊びに来る人々は、またここに戻りたいと夢見ています)

できましたか?

2つとも先行詞が複数形で主文の動詞が3人称・複数形だから、従属文の動詞も3人称・複数形になるよね。だから、”едят”, “приезжают”が正解かな?

では、先に答えを見てみましょう。

Те, кто не ест мяса, живут дольше.
(肉を食べない人は長生きします)

Все, кто приезжает отдыхать на Байкал, мечтают вернуться сюда.
(バイカル湖に遊びに来る人々は、またここに戻りたいと夢見ています)

え、3人称・単数形なの?!なんで?

Те, кто…(…する人々)、все, кто…(…する全ての人々)の先行詞は複数なので、主文中の動詞は3人称・複数となっていますが、従属文では3人称・単数となっています。これは、関係代名詞ктоが単数扱いだからです。

では、もう一つ問題です。次の(   )内の動詞を適切な形にかえてください。

Те, кто(приехать) из Японии, хорошо учатся.
(日本から来た人は良く勉強します)

う~ん。さっきと同じように考えると、関係代名詞ктоが単数扱いなんだよね。この文では、従属文は時制が過去だから、性によって動詞の形も変わってくるよね。もし、男性なら”приехал”、女性なら”приехала”だね。どっちが正解かな?

では、こちらも答えを見てみましょう。

Те, кто приехал из Японии, хорошо учатся.
(日本から来ている人は成績がいいです)

つまり、関係代名詞ктоは男性・単数扱いってことだね。

関係代名詞ктоは男性・単数扱いだけど…

実際は、口語では動詞が複数形になることもあるので、必ずしも男性・単数形になるとは限りません。

Те, кто жалеют о прошлом, пожалеют и о будущем.
(過去を後悔する人々は、未来もまた後悔します)

Те, кто учились русскому языку, вчера поехали в Россию.
(ロシア語を勉強していた人たちは、昨日ロシアに出発しました)

例文

5 советов для тех, кто хочет похудеть.
(痩せたい人のための5つのヒント)

“Тех”は”те”の生格になります。

Тому, кто не хочет изменить свою жизнь, помочь невозможно.
(人生を変えたくない人を助けることは不可能です)

Живи для тех, кому нужен. Дружи с теми, в ком уверен. Общайся с теми, кто приятен. И благодари тех, кто ценит.
(あなたを必要とする人のために生き、自分が信頼している人と友達になりなさい。そして、楽しい人とコミュニケーションをとり、 あなたを大切にしてくれる人に感謝しなさい。)

Эта книга предназначена для тех, кто изучает русский язык.
(この本はロシア語を勉強している人向けです)

関係代名詞что

ロシア語ではто(そのもの),всё(すべてのもの)などの先行詞を用います。代名詞が先行詞になりますから、関係代名詞はчтоを用います(которыйも使えますが、чтоを使うのが一般的)。Чтоは中性・単数扱いです。

То, что… (…するもの・こと)

Всё, что…(…する全てのもの・こと)

では、簡単な例を見てみましょう。

Я никак не могу забыть то, что случилось вчера.
(私は昨日起きたことをどうしても忘れることができません)

Не откладывай на завтра то, что можешь сделать сегодня.
(今日仕上げられることは明日に延ばすな.)

Я сделаю всё, что нужно.
(私は必要なことすべてをやります)

例文

У меня есть то, чего нет у тебя.
(私は、あなたが持っていないものを持っています)

Когда тебе тяжело, всегда напоминай себе о том, что если ты сдашься, лучше не станет.
(困難なときは、あきらめても良くはならないということをいつも思い出してください。)

先行する文全体を先行詞とするчто

関係代名詞чтоは、先行する文全体を受けることができます。これは、関係代名詞которыйにはない用法です。

Он умер, о чём я узнал по телевизору.
(彼が亡くなりましたが、それについて私はテレビで知りました)

Она уже ушла, чего я не знал.
(彼女は帰りましたが、私はそのことを知りませんでした)

まとめ

いかがでしたか。

本日は関係代名詞ктоとчтоの使い方をご紹介しました。

関係代名詞ктоとчтоはことわざや名言などでもよく目にするので、興味がある方は是非ネットで探してみてください。

もっと勉強したい人は、こちらの参考書がおすすめです♪

本日のことわざ

今日は関係代名詞ктоとчтоを勉強したので、それが使われていることわざをご紹介します。

なお、ことわざの場合語順が変わることに注意してください。

Кто не работает, тот не ест.

(働かざるもの,食うべからず)

Всë хорошо, что хорошо кончается.

(終わりよければすべてよし.)

Что произошло, то произошло.

(起こってしまったことは起こってしまったこと)

それでは皆さん、
また次お会いしましょう!
Пока пока!

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