みなさん、こんにちは。今日から無事妊娠37週を迎えた管理人RIEです。
ロシアで妊娠&出産を考えている方、ロシアの国立の産院、周産期母子センターは年に1・2回、2週間から4週間ほど院内を消毒するために閉鎖されることをご存じでしょうか。
消毒期間中はもちろん、一切立ち入りはできません。
そのため、出産を控えている方は産院の閉鎖時期をしっかり把握していないと、直前になって急遽別の産院で出産…なんていうこともしばしばあります。
本日はロシアの産院で出産をお考えの方に、実際に私の身に起こったことをお話をします。
やっぱりここはロシア、何が起こるかわからりません(笑)
【ロシア妊娠出産記】院内清掃で産院が閉鎖!?急遽決まった計画帝王切開の日
妊娠30週以降から始まる産院選び
強制医療保険に加入すれば、外国籍の方でも無料で国立の医療機関は無料に
私が住んでいるリャザンには現在、産院(роддом)が3カ所、周産期母子医療センター(перинатальный центр)が1カ所あります。
外国籍の方でもРВП・ВНЖを取得すると、強制医療保険(обязательное медицинское страхование)に加入することができるようになります。
強制医療保険に加入すると、国民は無償診療の基準に該当する医療サービスを無料で受けることができるようになるんですが、妊娠・出産に関わる医療行為も例外ではありません。
つまり、国立の医療機関を利用すると妊娠から出産までにかかる費用がほぼ無料で受けることができるようになるんですね。
実際は事前に信頼できる医者を指名し契約を結ぶので、出産後に謝礼を包むのがふつうです。リャザンだと大体10000~20000ルーブル(約17000~34000円)が相場。最近は陣痛がきてからそのまま産院に運んでもらって、当直の医者のもとで無料で出産に臨む方もいますが、まだまだ少数派です。やはり経験豊富な医者と事前に契約を結んでおいたほうが安心だという考え方が主流のようです。契約を結ぶと、ある程度こちらのバースプラン(希望)も聞いてくれますしね。
病院の閉鎖期間はサイトで確認すること
産院選びをする際、重要なのは病院の閉鎖期間をしっかりサイトで確認しておくことです。
どんなに経験豊富な医者を指名したとしても、万が一産院の閉鎖期間と出産時期が重なるようなら、別の医者を探すしかありません。
検索エンジンで確認する場合は“график закрытия акушерских стационаров для проведения плановой дезинфекции”で調べてみましょう。調べる際には必ず都市名を入れるのを忘れずに。
“Период закрытия роддома”でもヒットするかもしれません。
ちなみに、リャザンにおける国立医療機関の閉鎖時期一覧はこちら。
この記事を執筆したのは2019年12月17日ですが、ネット上では来年(2020年)の閉鎖時期に関する質問もチラホラ見かけました。つまり、12月中旬現在になってもまだ来年の予定が発表されていないってことですね。ロシアでは直前まで予定が決まらないことはよくありますが、1月に出産を控えている方にとっては心配の種ですよね…。
ちなみに、私が選んだ産院は表の4番目ГБУ РО “Городская клиническая больница № 10″です。
閉鎖時期は2018年12月25~1月14日と2019年6月3日から6月23日の2回でした。
私の出産予定日(通常分娩の場合)は2020年1月7日だったので、閉鎖時期と重ならなかったのでここで有名な医者を指名しました。
妊婦検診に通っているのは表の3番目のГБУ РО «Городской клинический родильный дом № 2»です。自宅から一番近いところを選びました。口コミを考慮した結果、出産のみ他院の医者にお願いすることになりました。
妊娠36週でまさかの産院閉鎖告知?!どうする!?
36週の定期妊婦検診で子宮頚管の長さが25mmに
妊娠30週のときに出産をお願いする医者を選び、その後定期的にその医者のもとへ検診に通っている私。
妊婦検診に通っている産婦人科と出産をお願いする産院は別だったので、12月に入ってからは1週間に1回の定期妊婦検診と産院での内診を受けていました。
本当は妊婦検診を受けているところで出産できればよかったんですが、口コミがいまいちよくなかったので、私は別の産院で出産することにしました。
12月11日に妊娠してからお世話になっている産婦人科で定期妊婦検診を受けたところ、NST(ノンストレステスト)は異常なしだったんですが、エコー検査で子宮頚管の長さが25mmと短くなってきていることが判明。おまけに、相変わらず骨盤位(単殿位)のまま。
まだ妊娠36週だけど、胎児は大きめだし子宮頚管の長さも短くなってきるから、いつ破水・陣痛が始まってもおかしくないわ。あなたの場合骨盤位で、骨盤も狭いからほぼ帝王切開になるわ。出産を担当してくれる医者と連絡を取って、入院する前に出産の兆候が現れた場合どうすればいいか確認しておいてください。
ということで、翌日すぐに出産を担当してくれる医者に電話。すると、内診したいということで13日に検診に行くことに。
13日(金)の内診次第では当日入院も考えられるとのこと。慌てて入院準備をして行きました。
週末は様子を見るようにとの指示
念のため入院準備をしてタクシーで片道30分の産院に行った私でしたが、内診の結果、まだ出産の兆候はないとのことで週末は自宅待機を告げられました。
このとき妊娠36週4日でした。
普通に日常生活は送っていいけど、重い荷物を持ったり、お風呂に入ったりはしないこと。なるべくゆったり過ごすように心がけてね。週明けの16日にまた電話してください。
わかりました。(入院準備セットを見ながら)…っていうか、今日すでに重い物持ってますけどね(苦笑)
普通の生活を送っていいとは言われたものの、いきなり破水して陣痛が始まってしまうと緊急帝王切開になるかもしれないので、心配だった私は週末は大人しく自宅で過ごしてました。
子宮頚管の長さが短くなった以外、特に体の変化は感じられず…。そして、週明け指示通り連絡すると…。
急に告げられた産院閉鎖…
なんと、私が出産する産院が院内消毒のために12月20日から閉鎖されるとのこと。電話した日は16日。
そんなこと事前に話してくれなかったし、ネット上にもそんな情報は全くなかったので、まさに寝耳に念仏。青天の霹靂です。
もし私のもとで出産したいなら、19日が最終日だからその日に計画帝王切開になります。妊娠37週なので問題はないと思いますが、どうするかよく考えてください。もし別の産院で出産をお考えでしたら、医者を紹介します。
計画帝王切開する場合、37~38週に行うことが多いと説明は受けていましたが、まさか産院側の予定で出産日を決められるとは微塵も思っておらず…。しかも16日に電話して、その3日後にいきなり手術。正直、心の準備が…!!
しかも、「よく考えてください」って、こっちが考えなくちゃいけないの!?(汗)
定期妊婦検診が19日の8時半にあるんですが…。
それじゃ、検診のあとすぐに電話ください。検診の結果で判断しましょう。帝王切開の準備をしておくので、入院の準備と前日の夕方から絶食してください。
事前入院なしの、当日手術!!
1日たりとも長く病院にいたくない私にとっては朗報ですが、それにしても初めての出産がこのようなかたちになるとは…。
若干残念な気持ちです。
でも、もしかしたら産院も急に閉鎖になることを告げられたのかもしれないな。ま~、ロシアだよね(自分に言い聞かす)。
ここはロシアなので、予期せぬことが起こるのは日常茶飯事。
せっかく腕のいい医者を選んだのに、いきなりの病院閉鎖告知。今から別の産院で出産とか考えるのは正直身重な私には大変なので、19日の妊婦検診でGOサインが出たら、その足で産院へ行って手術になりそうです。
なんというか、「日帰りでちょっとモスクワ行ってくるわ」って感じ。帝王切開なのに~。
計画帝王切開だからよかったものの…
でもでも、よくよく考えると私の場合はラッキーだったのかもしれません。
というのも、計画帝王切開で、しかも週数が十分なのでなんとか19日に手術して出産できそうだから。
通常分娩で出産する人たちは19日までに陣痛が始まらなかったら、別の産院で出産することになります。今更別の産院で出産とか…本当に酷です。せっかく医者まで選んで検診にも来てるっていうのに。
私は不幸中の幸いなのだろうか…。
もう、バースプランの「バ」の字もありません(苦笑)
唯一の希望だった立ち合い出産は、帝王切開になってしまい断念。
計画帝王切開だったらある程度自分で日にちの希望を出せるかと思えば、院内清掃の関係で19日に決められる始末。
まぁ、他の産院で産めば日にち選べるんでしょうが、そこまでする気力がありません(苦笑)
骨盤位で胎児が下がらず、おまけに胎児の大きさの割に私のお腹が小さいため、歩くとすぐにお腹が石のように固くなるため、正直必要以外一歩も外を歩きたくありません。そんな状態で別の産院へ行くなんて…無理無理。
ここは私が妥協するしかなさそうです。
建物がちょっとくらい古くたってなんとか我慢できるけど、まさか出産日を決められるとは…。
まぁ、これも運命だと受け入れるべきか…なんて、今必死に自分を説得しているところです(苦笑)
まとめ
いかがでしたか?本日は院内清掃で産院が急に閉鎖なったことについて自身の体験談を交えてご紹介しました。
なお、19日に帝王切開の場合、妊娠37週と2日目での手術となります。
今は入院準備の最終確認とベビー服の水通しをしてます。
私の中では漠然と妊娠38週のときに計画帝王切開かなと思っていたので、何というか…まったく心の準備ができていない状態です。
まぁ、こんなイレギュラーが起こっても、なんとか無事に終わるのがロシアです。
Всё будет хорошо!!
な~んてよく言われますが、まぁ…実際心配しすぎても取り越し苦労で終わることは多いので、今回も何とか終わるかな。
それよりも、「年越し前に退院できる!!家族3人で新年迎えられる!!」とポジティブにとらえたほうがいいかもしれません(笑)
あまりいろいろ考えてもストレスになるだけなので、運命だと受け止めようと思います(苦笑)
ロシアで生活していると、本当に話のタネが尽きないです。
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コメント
こんにちは。
先月ロシアの地方国立病院で出産し、育児奮闘中の者です。
妊娠中からロシア 出産で検索して、楽しく読ませていただいていました。
実はもう一つの方もロシア移住前からよく読ませていただいていました(*´∇`*)
国際結婚、ビザ、レシピ、病院などとても為になる情報ばかりで、いつも助けられています!
最後の
『なんとか無事に終わるのがロシア』
に頷いてしまいました(笑)
私はロシア語が全く話せませんが、なんとか出産し入院生活など終えました。
日本で出産経験が無いので比較できませんが、病院の職員さん達は言葉の通じない面倒であろう外国人の私にも親切な方が多く想像より悪くなかったです。
ロシア生活で大事な 知り合い が病院にいたのも大きかったですが(笑)
もちろん入院中の指導やケアなどプライベートクリニックや日本の病院の方が断然良いのでしょうが、無料ですしね。。
不満も多くありましたが、逆にロシアの良い部分も見る事ができ今ではロシアで出産できて良かったと思っています。^^
ロシア生活色々ありますが、意外と毎回なんとかなるのがロシアですね(笑)
不安だと思いますし、帝王切開だと産後大変だと思いますが、頑張ってください!!^^
応援しています!
さえ様
コメントありがとうございます。
返信が遅くなって申し訳ありませんでした。
このブログを執筆後いろいろドタバタがあり、結局20日に緊急帝王切開という形での出産となりました。
母子ともに健康で、4日間の入院を経て現在は自宅で育児に奮闘中です。
結局、最後は「なんとかなる」のがロシア。
本当にこの一言に尽きます。
実際、私も無事何とか出産できましたし(笑)
ロシア語が話せない状態での出産…私なら怖くてできません。
お知り合いが病院にいたのはラッキーでしたね!やっぱり、知り合いがいると安心しますし、
こちらは知り合いがいるだけで大分待遇もかわりますから。
日本と比較しちゃうと、もちろん日本のほうが断然いいんですが、こちらは無料ですからね。
無料で日本と同レベルのサービスを求めてはいけない…と自分に言い聞かせてます。
まぁ、でも想像してるほど悪くはないですよね。私も同感です。
もう一つのブログもご覧になってくださってるんですね!
ありがとうございます。まさか、両方のブログをご覧くださってる方がいるなんて…。
すっごく励みになります!
まだまだつたないブログですが、少しずつ更新していこうと思っているので、また遊びに来てください♪