ロシア人も知らない穴場「コストマロヴォ」の洞窟女子修道院

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本日ご紹介する観光スポットは、ロシア人も知らないコストマロヴォ女子修道院です。

石灰でできた山に穴を掘り、そこに修道院が作られました。カッパドキアの岩窟寺院にとても似ています。

是非おすすめの観光スポットなので、モスクワやサンクトペテルブルクなどの有名どころは制覇してしまった方におすすめです。

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ロシア人も知らない穴場「コストマロヴォ」の洞窟女子修道院

コストマロヴォ女子修道院(Костомаровский Спасский женский монастырь)

コストマロヴォ女子修道院(Костомаровский Спасский женский монастырь)の救世主教会(Спасский храм)

コストマロヴォ女子修道院はヴォロネジ州にあるコストマロヴォ村の近くにあります。近くにドン川が流れていて、とてものどかな場所です。

ヴォロネジ州の州都ヴォロネジから南に約170㎞、2時間半ぐらいかかります。

洞窟修道院の起源は謎のまま

この修道院の最大の特徴は、石窟教会という点です。
石灰でできている山に穴を彫ってそこに教会が作られたのですが、当時の資料が一切残されていないため、建てられた時期などは一切わかっていません。

学者の間では、17世紀に地元の修道士によって建てられたという意見と、8世紀の聖像崇拝反対の時代にビザンチンから逃れてきたキリスト教徒が建てたという意見があるそうですが、現在も論争が続いています。

コストマロヴォ女子修道院の見どころ

コストマロヴォ女子修道院(Костомаровский Спасский женский монастырь)入り口

こちらの写真は、コストマロヴォ女子修道院の入り口の門です。

敷地内から撮影しました。外には無料の駐車場があります。

救世主教会(Спасский храм)

敷地内を歩いていると、遠くに救世主教会が見えてきます。

救世主教会(Спасский храм)の入り口

カッパドキアの石窟寺院にとてもよく似ているので、何か関連性があるのかもしれません。

自然に囲まれた静かなところにたたずむ教会は本当に神秘的です。

上からの眺め

山頂への道

山頂への道

山頂にあるПоклонный крест

山の頂上からコストマロヴォ女子修道院の入り口が見えます。

山の頂上から見た景色

頂上からの景色は最高です。晴れていれば遠くまで見渡せます。

教会内は撮影禁止のため、内部の写真は撮れませんでしたが、イコンが壁に直接掘られていて見応えがありました。

コストマロヴォ修道院には、ボリシェヴィキ政権自体の宗教弾圧の際に銃弾を受けたイコンが展示されています。

こちらの公式サイトに写真があるので、興味がある方はご覧ください。

Храм божией матери

こちらの教会に銃弾を受けたイコン画が展示されています。

現在も使われている鐘楼

敷地内を散策していたら、現在も使われている鐘楼がありました。時間になると鐘を鳴らします。

お土産屋さんもあるので、見学後に寄ってみてください。

コストマロヴォ女子修道院に関する情報

公式サイト(露語のみ):https://www.kostomarovo.ru/
営業時間:9時~17時(平日)、10時半~16時(土日祝)
入場料:無料

女性は必ずひざ下丈のスカート、及び頭にスカーフ着用。
修道院入り口に貸し出し用のスカートとスカーフが用意されていますが、観光シーズンの場合足りない可能性もあるので持参するようにしましょう。

建物内での写真撮影は禁止されています。
また、信者の方もいるので邪魔にならないようにしましょう。

※近辺には小さな村しかないため、食事処が全くありません。食べ物・飲み物は必ず持参しましょう。
なお、修道院に併設している駐車場付近にベンチなどがあります。

アクセス方法

ヴォロネジ( Воронеж)のプリダチャ駅(Станция Придача)からエフダコヴォ駅(Станция Евдаково)まで電車で行きます。エフダコヴォ駅からコストマロヴォ女子修道院までは約30kmほど離れています。ここからはタクシーで約30分ほどかかります。

ロシア鉄道の公式サイトでプリダチャ駅からエフダコヴォ駅までの電車を調べてみました。

ヴォロネジで1日観光し、翌朝7時48分の電車に乗るといいかもしれませんね。プリダチャ駅がヴォロネジの南にあるので、そこまで行くのがちょっと大変ですが、プリダチャ駅からは乗り換えなしでエフダコヴォ駅まで行けます。

エフダコヴォ駅からはタクシーを拾って30分ほどですね。

ただ、エフダコヴォ駅があるカーメンカ村があまり大きな村ではないので、タクシーがつかまりにくいかもしれません。

ちなみに、このアクセス方法はコストマロヴォ女子修道院で紹介されていました。

続いて、日帰りを想定して同日の帰りの電車(エフダコヴォ駅-プリダチャ駅)も調べてみました。

一番遅い便で17時37分ですね。

朝一番の電車に乗車して、帰りは16時36分か17時37分の電車に乗れば十分観光の時間が取れると思います。

コストマロヴォ修道院付近にはホテルも見当たらなかったので、なるべく日帰りを想定して動いたほうが無難かもしれません。

ちなみに、私はリャザンから車で行きました。

リャザンからコストマロヴォ女子修道院まで約570㎞、約7時間半かかります。

夫と運転を交替しながら行くとしてもかなりの移動距離…ということで、私たちは途中でヴォロネジに一泊し、翌日コストマロヴォ女子修道院まで行きました。

コストマロヴォ女子修道院への道

写真を見てもらえればわかると思いますが、見渡す限り平原が広がっています。

車もあまり通っておらず、観光者にもほとんど遭遇しませんでした。

まとめ

いかがでしたか?本日はロシア人も知らない穴場「コストマロヴォ」の洞窟女子修道院をご紹介しました。

コストマロヴォ修道院はアクセスが悪いため、ロシア語に自信がない方はツアーなどを探して行ったほうが無難だと思います。

私自身、興味があったのでエフダコヴォ駅からコストマロヴォ修道院までのバスがないか調べてみましたが、見つけられず…。

エフダコヴォ駅からタクシーか、もしくはツアーの2択になりそうです。

周辺は本当に何もないので、食べ物・飲み物などしっかり準備していくようにしましょう。

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