本日はロシア語学習のはじめの一歩でもある「これはAです」の平叙文、
否定文、そして疑問文について説明します。
基本の構文で難しいことはありませんが、英語とは少し違うところもあるので、
しっかり勉強して頭に入れましょう!
【ロシア語入門】基本の構文「これは~です」をマスター
これはAです。
基本的に学校英語も”This is a pen.”から始まりますよね。
せっかくなので、英語とロシア語を比較しながら構文を見てみましょう。
日本語 | これはペンです。 | |||
英語 | This | is | a | pen. |
ロシア語 | Это | - | - | ручка. |
さて、何が違いますか?
be動詞と冠詞がない…?
そうなんです。
実は、ロシア語には冠詞(定冠詞・不定冠詞)の概念がありません。
英語の冠詞で苦労している人にとって、これは朗報です(笑)
be動詞に関してですが、実はロシア語にもбытьというbe動詞と同じ意味をもつ動詞があります。
ただし、現在時制では省略されるんです。
つまり…「これはAです」はэто(これ)と名詞を並べるだけでOKというわけです。
百聞は一見に如かず、もう少し例を見てみましょう。
Это стол.
(これはいすです)
Это университет.
(これは大学です)
Это карандаш.
(これはえんぴつです)
Это матрёшка.
(これはマトリョーシカです)
なお、этоは人に対しても、物に対しても使うことができます。
Это Анна.
(こちらはアンナです)
Это Сергей.
(これはセルゲイです)
Это Мария.
(これはマリヤです)
「Aはここ/あそこにあります(います)」の場合も、名詞とздесь/тут(ここ)、もしくはтам(あそこ)の2語だけで表すことができます。
例えば、
Телефон здесь.
(電話はここです)
Словарь там.
(辞書はそこです)
Саша тут.
(サーシャはここです)
Студент там.
(学生はあそこです)
「AはBです」という文も「A」と「B」を並べるだけでOK。
ただし、「A」も「B」も名詞の場合、ふつう間に「-」を入れます。
Иван – преподаватель.
(イワンは教師です)
Настя – студентка.
(ナスチャは学生です)
Отец – врач.
(父は医者です)
Мать – домохозяйка.
(母は主婦です)
Я инженер.
(私はエンジニアです)
Она иностранка.
(彼女は外国人です)
これはAでは(じゃ)ありません
否定したい単語の直前にнеを置くと否定文になります。Неにアクセントはないので、次の単語とともに1語のように続けて発音します。
Это не журнал.
(これは雑誌ではありません)
Это не тетрадь.
(これはノートではありません)
Это не Таня.
(こちらはターニャではありません)
Алексей не студент.
(アレクセイは学生じゃありません)
これはAですか?
疑問詞のない疑問文は、平叙文のピリオドを疑問符に替えるだけです。答えるときは、да(はい)またはнет(いいえ)を使います。
-Это учебник?
(これは教科書ですか)
-Да, это учебник.
(はい、これは教科書です)
-Это газета?
(これは新聞ですか)
-нет, это не газета.
(いいえ、これは新聞ではありません)
-Это Соня?
(こちらはソーニャですか)
-Нет, это не Соня. Она Таня.
(いいえ、こちらはソーニャではありません。彼女はターニャです)
-Вы студент?
(あなたは学生ですか)
-Нет, я не студент.
(いいえ、私は学生ではありません)
Или(または・あるいは)を使えば、選択疑問文を作ることができます。
-Это тетрадь или учебник?
(これはノートですか、それとも教科書ですか)
-Это учебник.
(これは教科書です)
-Он инженер или преподаватель?
(彼はエンジニアですか、それとも教師ですか)
-Он преподаватель.
(彼は教師です)
これは誰/何ですか?
Кто(誰)、что(何)などの語を疑問詞と言います。Чтоは綴り通りには「チトー」とは発音せず、「シトー」となるので気をつけてください。
-Что это?
(これは何ですか)
-Это цирк.
(これはサーカスです)
-Что это?
(これはなんですか)
-Это больница.
(これは病院です)
-Кто это?
(この人は誰ですか)
-Это Виктор.
(この人はヴィクトルです)
-Кто это?
(これは誰(何)ですか)
-Это кот.
(これはネコです)
なお、動物についてはчтоではなく、ктоが使われることに注意しましょう。
また、ктоを使って職業や身分を聞くこともできます。
-Кто он?
(彼の職業は何ですか)
※直訳:彼は誰ですか。
-Он пианист.
(彼はピアニストです)
-Кто она?
(彼女は何をしている人ですか)
-Она студентка.
(彼女は学生です)
+α(プラス アルファ)
指示代名詞этоは、実は単数でも複数の意味でも使うことができます。
この記事では単数の名詞の例しかあげていませんが、
例えば、
-Кто это?
(この人たちは誰ですか)
-Это Таня и Катя.
(この人たちはターニャとカーチャです)
-Что это?
(これらは何ですか)
-Это магазины.
(これらは店です)
まとめ
いかがでしたか。
「これはAです」はそこまで難しくありません。
しかし、問題はイントネーション。
中学校(最近は小学校から?)から英語を勉強している私たちにとって、
基本にあるのは英語のイントネーションだと思います。
…がしかし、ロシア語のイントネーションは英語とはちょっと違います。
このブログでも少しずつご紹介していこうと思ってるので、是非お楽しみに!
もっと勉強したい人は、こちらの参考書がおすすめです♪
初心者向けのおすすめ参考書は【ゼロから始める】初心者におすすめのロシア語の参考書をご覧ください。
本日のことわざ
Бей молотом – не будешь жить голодом.
(ベイ モーラトム 二 ブージェシ ジーチ ゴーラドム)
『ハンマーをふるえば食べ物に困ることはない』
つまり、しっかり働けば、飢えることはないということですね。
それでは皆さん、
また次お会いしましょう!
Пока пока!
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