みなさんは、よく散歩をしますか?
散歩に対してどんなイメージがありますか?
運営者は昔犬を飼っていたんですが、
散歩って聞くと、ペットと一緒に公園を軽く歩いて帰るというイメージがあります。
所要時間は大体30分ぐらいでしょうか。
みなさんも散歩って聞くとそれぞれイメージが浮かんでくると思います。
では、ロシアではどうでしょうか?
本日は私の体験談を交えて、ロシア人の散歩に対する考え方をご紹介したいと思います。
太陽と散歩が大好き!!自然をこよなく愛する国「ロシア」
ロシア人の「ちょっと散歩に行かない?」
かれこれ5~6年前のことです。
リャザンに赴任したばかりのころ。
知り合いのロシア人に散歩へ誘われた運営者。
慣れない土地での生活をスタートさせたばかりの私にとって、願ってもないお誘い。
もちろん、OKしたのは言うまでもありません。
…が、問題はここからでした。
このときロシアは真冬で、氷点下15℃近く。
赴任しただったので、ロシアの防寒具をあまり持っていなかった運営者。
ま、散歩だし、30分ぐらいかな?
と思った私は、なるべく暖かい格好をして散歩に出かけました。
楽しい会話をしながらの散歩はとても楽しく、最初はすっごく盛り上がっていたのですが…。
あれ…なんか家からどんどん遠くなってるぞ…。
気が付くと、すでに1時間経過。
しかも、家とは真逆の方向に進んでいる私たち。
おまけに、氷点下15℃の中でどんどん体温が奪われていき、手足の感覚がなくなってくる始末。
東京生まれ、東京育ちの私にとってはけっこう拷問に近い気温。
これ…、今から家に帰ったとしても1時間かかるんじゃ…?
気が付いたときはすでに寒さで顔は真っ赤。
手足はほぼ感覚がない状態。
慌てて知り合いに聞く。
寒くないですか(私は寒いんですけど…)?
いえ、全然大丈夫です。慣れてますから。
できれば察してほしかったのですが、相手はことば通りに受け取ったようだ。
私の必死のアピールも空しく、散歩は続きました。
…がもちろん、ここはロシア。
氷点下15℃なんて経験したことなかった私は我慢できるはずもなく…。
知り合いにギブアップを伝え、
近くのバス停でマルシュルートカに乗って自宅まで帰った…というに苦い思い出があります。
結局、家に帰るまでに軽く2時間は散歩しました。
ロシア人は散歩好き
ロシア人はとにかく散歩好きが多い。
自然をこよなく愛するロシア人は、時間や暇を見つけては家族、友人と散歩を楽しみます。
ロシア人の「ちょっと散歩しない?」は日本人の感覚とは違います。
けっこうガチです。1~2時間は当たり前。
むしろ散歩じゃなくて、ハイキング並み。
ロシア人の散歩好きは学生との会話からもよくわかります。
勤務先の大学での話ですが、授業の始めにウォームアップとして休日にしたことについてよく聞くんですが、
「友だちと散歩しました」
という返事が必ずと言っていいほど返ってきますし、
自己紹介で趣味について聞くと、
「趣味は散歩です」
と言う学生もたくさんいます。
また、日本へ留学に行った学生と話しをすると…
先生、どうして日本人はたった1・2駅だけなのに電車に乗るんですか?
と真顔で質問されたこともありました。
それぐらい、ロシア人にとって散歩は身近な存在なのかもしれません。
ちなみに、私の夫も散歩好き。
仕事終わりや休みがあれば知り合いとブラブラ散歩に出かけます。
帰ってくるのは2~3時間後。
結婚したてのときは、あまりにも帰りが遅くて心配になって電話したこともあったぐらいです。
↑私が住んでいるリャザンという町の郊外にある森
こんがり焼けた肌は金持ちの象徴
ちょっと話しが逸れてしまいますが、ロシアでは焼けた小麦色の肌がひとつのステータスなのをご存じでしょうか。
小麦色の肌=金持ち
という方程式が成り立つんです。
小麦色の肌をしているということは焼くための時間があるというわけで、
どこかにバカンスに行ったという考え方に繋がるからなんだとか。
つまり、お金持ちっていうことですね。
特に内陸部に住んでいる人にとって、夏のバカンスは夢。
まさにドリーム!!
もちろん、日焼けといってもダーチャの畑仕事で…というのもありますけどね(笑)
だから、部分焼けじゃなく、全身こんがり焼けてるのがいいらしい。
毎年9月の新学期を迎えると、ロシア人同僚が見事に黒くなってたりするので、
そうなると周りの人たちから羨望のまなざし。
一気に話題をさらっていきます。
そんなこともあり、ロシア人は天気がいいと外に出て
太陽の下、肌をこんがり焼こうとします。
ちなみに、日本人のように日傘をさす人は全くいません。
むしろ、そんなことしたら不思議に思われます(笑)
ロシア人と散歩するなら…
最低1時間コースを念頭に入れ、動きやすい服装・靴で行きましょう。
ロシア人との散歩にオシャレは必要ありません(笑)
ハイヒールなんて履いていったら、確実に足がやられます。
かくいう運営者はすでに経験済み。
なるべく身軽な恰好で、荷物も必要最低限にすることをおすすめします。
町の中であれば、服装・靴に気をつければ特に問題はありませんが、
もし郊外へ行くことがあれば、必ず持参したほうがいいものを聞きましょう。
郊外(森、川の近く)での散歩は、もはや散歩ではなくハイキングです。
ロシア人は「散歩」って言いますが、日本人の感覚で考えると後で痛い目を見ます。
季節にもよりますが、虫が出てくる季節は虫除けスプレーや、場合によっては長靴が必要になることもありますし、
ちょっとした軽食もあったほうがいいかもしれません。
ロシア人が日本に来たら、散歩に誘うべし
ロシア人の知り合いがいたら、是非散歩に誘ってみてください。
散歩するなら、自然が多い公園や景色がきれいなところがおすすめです。
観光案内をする場合、電車やバスなどの交通機関などは使わず、
歩いて街並みを楽しみながらガイドすると喜ばれること間違いなし。
春なら桜、秋ならもみじ。
自宅近くに日本庭園があれば、そこに連れて行ってあげるのもいいかもしれません。
ロシア語で散歩に誘ってみよう
せっかくなので、ロシア語で散歩に誘う表現を覚えましょう。
待ち合わせ場所や時間などに関する表現は
知っ得!待ち合わせ場所や時間を決める時に使えるロシア語をご覧ください。
Давай погуляем/ прогуляемся!
(ダヴァイ ポグリャーイェム/プログリャーイェムシャー)
「散歩行こうよ!」
Ты не хочешь погулять/ прогуляться?
(ティ 二 ホーチェシ ポグリャーチ/プログリャーッツァ)
「散歩しない?」
まとめ
いかがでしたか。
一言に「散歩」と言っても、国が違うとこんなにも意味が変わってくるんですね。
他にもいろいろな違いがありますが、それについても少しずつブログ内でご紹介していこうと思っています。
乞うご期待!!
本日のことわざ
Дома и стены помогают.
(ドーマ イ スチェーヌィ パマガーユット)
『家では壁まで助けてくれる』
つまり、我が家ほど良い場所はないということですね。
それでは皆さん、
また次お会いしましょう!
Пока пока!
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