本日は黄金の環の1つ、スーズダリの観光名所をご紹介します。
自然が溢れ、中世の町並みが残る古都、スーズダリ…是非ロシア旅行を考えている方におすすめの町です。
- 【ロシア旅行者必見】黄金の環!!スーズダリ超おすすめ観光スポット
- まとめ
【ロシア旅行者必見】黄金の環!!スーズダリ超おすすめ観光スポット
黄金の環(Золотое Кольцо)って?
モスクワ北東に環状に並んでいるロシアの古都群、それが『黄金の環』(Золотое Кольцо)です。町を線で繋ぐと環状になることから、黄金の環と呼ばれるようになりました。
ロシアの古都群は、かつてイヴァン4世が即位し中央集権国家を構築するまで、ロシアの政治・文化の中心的場所でした。
現在では、ウラジーミル、セルギエフポサード、ヤロスラブリなど世界遺産に登録された歴史地区や建造物群を有する都市も多く、ロシアを代表する観光地の1つとして人気があります。
スーズダリ(Суздаль)
スーズダリはウラジーミル州の都市。モスクワ北東、ウラジーミルから26km、カメンカ川沿いに位置する古都です。モスクワからだと車で約220km、約4時間かかります。
人口約1万1357人で周りに自然が多く、町というよりは村のようなのどかな風景が広がっています。
スーズダリが歴史的に記録上初めて出現するのは1024年で、12世紀には一時的にウラジーミル・スーズダリ公国の首都にもなりました。
17世紀から18世紀にかけて多くの教会が建設され、現在残る町並みはこのころからほとんど変化していないそうです。
中世の町並みを楽しみたい方に是非おすすめなのが、スーズダリです。
【世界遺産】スーズダリのクレムリン(Кремль)
クレムリンはスーズダリで最も古く、11世紀に建設されました。かーメンカ川沿いには土塁が残っていて、周囲の景色を眺めながら散歩することができます。敷地内はかなり広いのですが、その中心はラジヂェストヴェンスキー聖堂(Богородице-Рождественский собор)、鐘楼と府主教宮殿(Архиерейские палаты)の3つの建物です。
正面に見えるのはラジヂェストヴェンスキー聖堂(Богородице-Рождественский собор)、右隣にある緑色の屋根の建物が府主教宮殿(Архиерейские палаты)、真ん中に見える白い尖った屋根の建物は鐘楼(колокольня)です。
鐘楼は17世紀に建てられました。
鐘楼の鐘の左側に時計があるんですが、時計の文字が古代教会スラヴ語で書かれています。
アップで撮ってみましたが見えませんね。
クレムリン敷地内はとても広いので、散策してみるのもおすすめ。
写真を見ると、土塁が残っているのがわかります。土塁のを散歩することもできます。
向こう側にはカーメンカ川が流れています。天気がいいと、本当にのどかです。
ラジヂェストヴェンスキー聖堂(Богородице-Рождественский собор)
聖堂内部の13世紀に描かれたフラスコ画と、17世紀に作られた巨大なイコノスタスが残っています。
また、この教会の13世紀の扉、聖書物語が金メッキで描かれた黄金の門(Златые врата)が有名です。
聖堂内の荘厳さに思わず息を飲んでしまいます。
府主教宮殿(Архиерейские палаты)
府主教宮殿は現在博物館となっています。見どころは長いテーブルが置かれた宮殿の応接室(крестовая палата)の展示部屋。
スーズダリのクレムリン(Кремль)に関する情報
公式サイト:http://www.vladmuseum.ru
住所:г. Суздаль, Кремлёвская ул., 27,
電話番号:+7(49231) 2-16-24
【クレムリン敷地内入場】
営業時間:9時から20時
料金:大人60ルーブル(約100円)、16歳以上の学生30ルーブル(約50円)、16歳までの子どもは無料
【クレムリン敷地内の全展示】
営業時間:9時~18時
休館日:火曜日
料金:大人400ルーブル(約680円)、16歳以上の学生250ルーブル(約430円)、16歳までの子どもは無料
【3日間使える共通券】
スーズダリのクレムリン、スパソ・エフフィミエフ修道院、木造建築博物館、ボリス・グレブ教会に入れる共通チケット。
料金:大人1000ルーブル(約1700円)、16歳以上のがくせい600ルーブル(約1000円)、16歳までの子どもは無料
※スーズダリのクレムリンはお手洗いも有料なのでご注意。
木造建築博物館(музей деревянного зодчества и крестьянского быта)
クレムリンの南側、カーメンカ川にかかる小さな橋を渡ると、木造建築博物館があります。
木造建築博物館では、スーズダリ近隣の村から移築された木造の教会や風車などを見学することができます。
敷地内を歩いていると、農民の家が見えてきます。
中を見学すると、当時の農民の生活を垣間見ることができます。
壁に沿うようにベンチが並んでありますが、これは寝るために使われていました。
当時、家の中に十分な場所がなかったため、ベンチがベッド代わりに利用されることが多かったんだとか。
当時、家には必ずペーチカ(ロシア式暖炉)がありました。料理以外にも部屋を暖めるために利用されていました。
また、寒い冬はこのペーチカの上で寝ることもできました。
横からペーチカを見ると、木製の階段があるのがおわかりでしょうか?ここから上にのぼって、子どもや女性が寝ていたそうです。
赤ちゃんのゆりかごが天井からぶら下がっています。
両親が働きに出ているときは、子どもたちが木の先端を動かして子どもをあやしていました。
外を散策すると、水車や風車などもあります。
タイミングが良ければ、ロシア民謡を聴くこともできます。
木造建築博物館(музей деревянного зодчества и крестьянского быта)に関する情報
公式サイト:vladmuseum.ru.
住所:г. Суздаль, ул. Пушкарская, 27А
電話番号:+7 (49231) 2-07-84
営業時間:9時から16時(冬)、9時~17時(夏)
休館日:水曜日
料金:大人350ルーブル(約600円)、子ども・学生200ルーブル(約340円)
リザパラジェーンスキー修道院(Ризоположенский монастырь)
13世紀始めに創設された修道院です。鐘楼はナポレオン戦争勝利を記念して建てられましたが、高さが72mあり、スーズダリで最も高い建築です。
鐘楼は上ることができます。スーズダリの町を一望することができるのでおすすめです。
リザパラジェーンスキー修道院のの門はロシア語でсвятые ворота、聖なる門と呼ばれています。
スーズダリを代表する17世紀の建築家によって、1688年に建設されました。
敷地内は自由に入れますが、鐘楼に上る際は100ルーブル(約170円)必要です。
ひたすら階段を上っていきます。高所恐怖症の方にはちょっと辛いかもしれません。
でも、上からの眺めは最高です。
真っすぐ伸びている大通りはул. Ленина(レーニン通り)です。
この通りを真っすぐ行くと、пл. торговая (トルゴヴァヤ広場)に着きます。
写真下にリザパラジェーンスキー修道院の聖なる門が見えます。
【世界遺産】スパソ・エフフィミエフ修道院(Спасо-Евфимиев монастырь)
1352年にスーズダリの北、カーメン川のほとりに建てられた修道院です。
要塞のような高い城壁で囲まれていたため、当時のバリス・コンスタンチーノヴィチ大公は『町を見守る要塞』と呼んでいたそうです。
修道院内には、3つの教会と聖堂、鐘楼そして修道院の懲罰室があります。
現在残る高さ8m、長さ約1.2㎞、12の塔を持つ城壁は17世紀にリトアニア・ポーランド軍に破壊された後に建設されました。
城壁沿いに歩いていくと、遠くにポクロフスキー修道院が見えました。草原の中にひと際目立つ修道院。
とてもきれいです。
先ほど城壁の塔の高さは8mと言いましたが、入り口の塔のみ高さが22mあります。
長方形でアーチ状の入り口が2つあります。現在はチケット売り場になっています。
入り口を入ると、すぐ目の前にヴラゴヴェシチェンスカヤ教会が見えてきます。
先へ進んでいくと、スパソ・オブラジェーンスキー聖堂と鐘楼があります。
運が良ければ、鐘楼でのベルコンサートが聴けるかもしれません。
修道院の中心を占めるのが16世紀に建てられたスパソ・オブラジェーンスキー聖堂です。内部は一面フレスコ画で覆われています。
スパソ・エフフィミエフ修道院(Спасо-Евфимиев монастырь)に関する情報
公式サイト:vladmuseum.ru.
住所:г. Суздаль, ул. Ленина, 135к8,
電話番号:+7 (49231) 2-07-84
営業時間:10時~18時、土曜日のみ19時まで
休館日:毎月最終木曜日
料金:大人400ルーブル(約700円)、16歳以上の学生250ルーブル(約430円)、16歳未満の子どもは無料
スーズダリ名物「メドヴーハ」(медовуха)
スーズダリの名物は、メドヴーハという蜂蜜酒。スーパーでも買うことはできるが、本場はスーズダリ。
露店で販売されているので、お酒が好きな方は是非試してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?本日はスーズダリのおすすめ観光名所をご紹介しました。
スーズダリは町を歩いていると、至る所に教会があります。本日は世界遺産を中心に観光客に人気のスポットをご紹介しましたが、町の中をぶらぶら歩きながらいろいろな教会を眺めるのもおすすめです。
ウラジーミルとスーズダリは約25㎞ほどしか離れていないので、時間があれば是非2つの古都を観光してみてください。
なお、スーズダリへはウラジーミルからバスが出ています。
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