【ロシア語学習者必見】中・上級者向けのおすすめ参考書

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初級の文法が一通り終わって、そろそろ中級レベルの参考書を買いたいと思ってるんだけど、おすすめの参考書ってある?

リアルで自然なロシア語の言い回しが勉強したいんだけど、どの参考書がいいんだろう?

中・上級向けのリーディング教材ってないのかな?。

現在ロシア在住で、ロシア語学習歴9年目の運営者が実際に使ってみて個人的に役に立った中・上級者向けのロシア語の参考書を教えます!!

初級レベルがひと通り終わり、中級からさらには上級レベルへステップアップしたいけど、おすすめの参考書がわからない方、この記事を読んで是非参考にしてくださいね!

それでは一緒に見ていきましょう!!

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【ロシア語学習者必見】中・上級者向けのおすすめ参考書

文法書

現代ロシア語文法 中・上級編

発売日 : 2016/8/1
単行本 : 354ページ

ロシア語能力検定試験1級を目指している方におすすめの1冊です。

2部構成になっていて、第1部では単数・複数、格や不完了・完了体の用法が例とともに、「これでもか!!」というぐらい詳しく解説されています。

あまりにも細部まで説明されているため、正直なところ「ここまで覚える必要あるのかな?」と思ってしまったぐらい(笑)

第2部は、単語の意味・用法の微妙なニュアンスの違いや、同義語・反義語などの表現法に関してで、知っておくと役に立ちそうな情報が満載です。

この本で勉強するというよりは、勉強していて不明な点が出てきたら、参考書をペラペラめくって知識を補っていく…という感じで使うといいかもしれません。

とにかく内容が詳しすぎるので、「文法の基礎は学んだけど、次のステップへ進むための手頃な参考書が見つからない」という方、是非手に取ってみてください。

中・上級になるとロシア語で書かれた参考書で勉強する方もいらっしゃるかと思うので、そういった方にもおすすめです。

なお、こちらの参考書は初級編もあるので、興味がある方は是非見てみてください。

実務で使えるロシア語

実務のロシア語 I ― エスコートガイド・企業訪問・ビジネス・交渉(付)数字の読み方

著者は言わずと知れずロシア語同時通訳界の大御所、徳永 晴美氏。
実用ロシア語を体系的に整理し、ハンディーサイズに収めた本書には「日本人が実務で使うためのロシア語」がぎっしりと詰まっています。

3部構成で、第1部は「エスコードガイド」「送迎の表現」「アテンダント」や「日本の概要・ハイライト(東京、鎌倉、奈良、京都、大阪)」、第2部は「電話アポイント」「企業訪問」「案内」「取り引き実務」、第3部では「交渉」が扱われています。

日本を説明するための基礎用語や案内文の例があるので、ロシア人に日本を紹介する予定のある方などにおすすめです。

学んだロシア語を仕事や実生活で使いたい方は一冊持っておっていて損はしません。

実務のロシア語 Ⅱ ― スピーチ・数量データ・会議・ボーダレスコミュニケーション

 

先ほどご紹介した『実務のロシア語Ⅰ』の続編です。

第2巻はスピーチ(第1部)、数量データ表現(第2部)、会議用語(第3部)や外交・国際関係(第4部)など、より腰をすえて取り組むべき重厚な内容となっています。

情報量が多いので、自分の興味のあるテーマから勉強していくといいかもしれません。

通訳・翻訳者を目指している方、仕事でロシア語が必要な方の虎の巻ともいえる一冊です。

ロシア語で新聞を読みたい方におすすめの一冊

時事ロシア語

ロシア語で新聞を読む人必携の一冊です。

「内政」「外交・国際関係」「経済・産業」「軍事・国防」「犯罪・司法」「事故」「気象・自然災害」「市民生活」「文化」「近年のニュース」の10テーマから成っています。

見開きの2ページで1つの記事を扱っているんですが、左側にロシア語の原文、語彙、日本語の訳例、右側にはテーマに沿った重要語句が例文付きで記載されています。これ一冊あれば、ニュースでよく使われる語彙がまんべんなく学習できます。

さらに巻末の付録には、「ロシア連邦政府の中央省庁」や「ロシアの統治機構と三権分立」「ロシア正教会の聖職者の位階名」など、役立つ情報が盛りだくさん。

インターネットでニュースを読むための下準備におすすめの一冊です。

ロシア語でロシアの文化を勉強したい人におすすめ!!

日本人が知りたいロシア人の当たり前

2019年9月に出版されたロシア語リーディング教材です。ロシア語で読む力をつけると同時にロシアの習慣や文化について知りたい!!という方におすすめの一冊です。

第1章から第5章まであり、「クリスマスが1月って本当?」や「冠婚葬祭ではお金を包みますか?」などのような日常生活に関わるものから、「ロシアでは離婚が多いって本当ですか?」や「社会保障の制度(医療・年金)は整っていますか?」などのような現代社会に関わるものまでテーマは多岐にわたります。

1つのテーマについて見開き4ページで紹介されていて、最初の見開き2ページは左側にロシア語のテキスト、右側に日本語訳があります。

次の見開き2ページはそのテーマに関係のある内容がQ&A形式で紹介されています。こちらも左側にロシア語の会話、右側に日本語訳が記載されています。

例えば、「ロシア人は本当にお酒をたくさん飲むの?」というテーマの読解だったら、次の見開き2ページでは「乾杯はいつもウォッカですか?」という質問をQ&A形式で紹介してます。『外国人が日本人によく聞く100の質問』がQ&A形式で有名ですよね。

 

文法の説明などは一切なく、語彙の説明も必要最低限に抑えられているため、ある程度ロシア語を学習した方向けの教材です。

テーマがとても面白いので、サクサク読める方ならあっという間に1冊読み終えちゃうと思います。

memo

中・上級レベルの方でロシア語で読む力をつけたい方、ロシアの習慣や文化について知りたい方におすすめ

「会話編」の音声は別売り(インターネットで購入)

ことわざと成句が語るロシア文化

ロシア語のことわざをテーマとした読解のための教科書です。ことわざについての知識を得たり、ことわざを通じてロシアの文化を学ぶことができます。

全15回で、各課は語彙リスト、テキスト、テキストに関する質問から構成されています。

本書は、大学でロシア人の先生がロシア語で行う講義の教科書として編まれたそうですが、後半に各課の日本語訳も収録されているため、独学で勉強することも可能です。

難易度は高めです。今後ロシアの大学へ進学される方は、ロシア語の文献を読む前準備におすすめです。

会話編

ロシア語リアルフレーズBOOK

「すごい! 」(Ух ты!)、「だったらなおさら」(тем более)、「よくあることです」(ничего, бывает)など、ロシアの人々が日常会話で使うリアルなフレーズが481+例文付きで収録されています。

見出しフレーズにはカタカナルビが併記されています。あいづちを入れたり、相手を励ましたり、愚痴を言ってみたり。思わず使ってみたくなる、いきいきした表現が満載です。

ネイティブが使う、自然な言い回しが学べるおすすめの一冊です。

基本的な日常会話で使わるような「こんにちは」や「ありがとう」というような言葉は一切ありません。

一通り基礎を勉強した人のための本なので、初心者の方はお気を付けください。

運営者は図書館で偶然見かけたんですが、日常生活でよく耳にする言い回しや表現ばかり!!

思わず自宅に帰ってすぐに購入しました。

数あるロシア語の参考書で、これだけネイティブに近いのはないと思うぐらい自然なロシア語が勉強できます。

日常ロシア語会話ネイティブ表現(CD+テキスト)

扱われているテーマは全部で8つ、「声をかける」「質問と応答」「会話をスムーズに流す」「相手と理解しあう」「誘いと受け答え」「お願いと勧告」「感情の表現」「数字をともなう表現」です。

1つのテーマに対し、ロシア語の言い回しが例文付きで3つ紹介されています。

第2部に答えを避けるというテーマがあるんですが、次のような言い回しが収録されています。

Я прямо сейчас не могу дать вам ответ.
『即答できません』

Я не могу ответить вам на этот вопрос.
『お答えできません』

Дай подумать.
『ちょっと考えさせて』

という感じです。もちろん、例文もあります。

こちらも先ほどの『ロシア語リアルフレーズBOOK』と同様、リアルなネイティブ表現が収録されていて、非常に便利な一冊となっています。

CDも付属してあるため、ネイティブの発音が学べます。

ロシア語の作文・ライティング

ロシア語のメール・手紙の書き方(2016年12月出版)

ロシア語の手紙・メールはこれ一冊でOK!!

ロシア語で手紙やメールを書くことを目標とした参考書です。

書き言葉独特の表現や手紙のレイアウト、宛名の書き方、結びの言葉、日付の書き方など他の参考書には載っていない「書くこと」に特化した内容が盛り沢山です。

Part1では、ロシア語のメール・手紙の基本的な書き方を勉強することができ、Part2では、初対面の相手へのメール、お礼(メールや手紙のお礼、プレゼントに対してのお礼…)、お詫び(返信が遅れたときのお詫び、予定変更、約束を破ってしまったとき…)依頼・苦情・催促など状況別の文例集が載っています。幅広いシーンを網羅しているので、これ一冊あるとすーーーーーっつごく便利です。

インフォーマル・フォーマル別にも対応しているので、ビジネスで使うこともできます。

まさに虎の巻!!

日本の季節の行事(お正月、成人式、敬老の日…)について伝える文例集もあるので、通訳案内士を目指されてる方にもおすすめです。

memo

◎ ロシア語の手紙・メールの基本的な書き方を勉強したい方
◎ 例文数がとても多く、テンプレートも記載されているので、和露訳・露和訳作文練習に最適!
◎ ТРКИ・通訳案内士を目指されてる方ここにテキスト

 

新版 ロシア語作文・日本の風俗 和文露訳の試み: 和文露訳の試み(2006年11月出版)

【難易度:中級後半~上級】

ロシア語中級の学生のために書かれた日本の四季折々の行事と日本人の習慣をテーマにした和文露訳の参考書です。

日本の風俗(「棚からぼたもち」「桜の花と入学式」「日曜授業参観」「梅干し」「日の丸弁当」「丑の日と鰻」「海水浴と土用波」「ひや麦」「冬至のかぼちゃ」「そばと大晦日」など)をテーマにした日本語のテキスト、語句と解説、そして対訳の順で紹介されています。

露訳する際の問題点、留意点が詳しく解説されてあるので、とても参考になります。

ロシア語のライティング能力だけでなく、和文露訳の練習もできるので、通訳・翻訳者を目指している方におすすめの一冊です。

私はロシアにある国立大学で日本語を教えているのですが、大学でアカデミックな日本語を勉強している学生さんの教材としても使えます。

なお、こちらの和文露訳の試みシリーズはもう一冊、日本の風物をテーマにしたものもあります。

まとめ

いかがでしたか?

本日は、運営者が実際に使ってみてお世話になった参考書の中から厳選してご紹介しました。

皆さんが選ぶ際のお役に立てれば幸いです。

【ゼロから始める】初心者におすすめのロシア語の参考書

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