ロシア旅行を考えてるけど、そもそもロシアの通貨って何?
両替はどうした方がいいの?クレジットは使える?
そんな質問を持った方は意外と多いはず。運営者自身、2012年にロシアで仕事が決まった際、必死になってネットで調べました。今となっては懐かしいですね。
本日はロシアの通貨の種類と、両替、クレジットカードなどについてご紹介します。
旅行前に知っておきたい情報がたくさんあるので、是非最後まで読んでくださいね。
ロシア通貨
通貨単位はロシア・ルーブルで、補助通貨単位はカペイカです。ロシア語では「рубль」(ルーブリ)と「копейка」(カペイカ)書きます。カペイカはルーブルの100分の1、つまり100カペイカで1ルーブルに相当します。日本の円と銭のような感じですね。1ルーブル≒1.6円(2018年12月現在)です。2014年の経済制裁前は1ルーブル≒3.5円ほどだったので、ロシア旅行を考えている人は今がチャンスです。
紙幣の種類
紙幣は全部で8種類で、10ルーブル札、50ルーブル札、100ルーブル札、200ルーブル札、500ルーブル札、1000ルーブル札、2000ルーブル札、5000ルーブル札が流通しています。最近10ルーブル札を見かけることは少なくなってきました。というのも、2011年にロシア中央銀行が10ルーブル札の製造を中止したからです。紙幣の製造費用の節約のためで、翌年の2012年までに10ルーブル硬貨に移行される予定でした。…が、今でもときどき見かけます。
なお、200ルーブル札、2000ルーブル札は2017年から製造されるようになった紙幣です。デザインが新しいので、すぐにわかりますね。なんとなくユーロ札に似てますね。
200ルーブル札には、セヴァストポリにある2つの名所、沈没船のモニュメントとクリミア半島の遺跡「ケルソネソス」が、2000ルーブル札には、ウラジオストクのルースキー島連絡橋とアムール州のボストチヌイ宇宙基地が描かれています。
硬貨の種類
硬貨は全部で6種類で1ルーブル、2ルーブル、5ルーブル、10ルーブル(2009年10月より)と10カペイカ、50カペイカが流通しています。運営者が2012年にロシアに来たばかりのころは、1カペイカ、5カペイカなどもときどき見かけましたが、現在では流通していません。つまり、10カペイカが最小通貨となります。
カペイカって使えるの?
ユーロでいうセントに相当するのが、カペイカです。ソ連時代には、1カペイカでマッチ箱、15~20カペイカでアイスクリームが買えたり、10カペイカで映画を見に行くことができました。カペイカショップ(日本の100円ショップ)なんかもあったんです。でも、度重なるインフレの影響で現在ではカペイカの価値はほぼありません。
じゃあ、カペイカはいつ使うの?
現在では、スーパーのレジなどで端数の支払いに使われたりする以外、使う機会はほぼありません。例えば、レジでの支払いが120.50ルーブルの場合、50カペイカがあればちょうど支払います。なければ121ルーブルを支払い、50カペイカのお釣りをもらいます。ちなみに、10カペイカを5枚渡そうとすると、かなりの確率で受け取りを拒否されます(笑)
また支払いの金額によっては端数が切り捨てられることもしばしばあります。切り捨てられるんだったらこちらは得をするのでラッキーですが、場合によっては切り上げられることも(笑)この辺のさじ加減は店員によって違います。しかし、最近はサービスの一環なのか、切り捨てられることがほとんどです。
それじゃ、カペイカをもらったらどうするの?
日本だったら、一度に細かいお金で大量に支払いをしても特に問題はありませんが、こちらではあからさまに嫌がられます…というか、拒否られます。面倒ではありますが、こまめに少しずつ使うようにしましょう。そうしないと、気が付いたら大量のカペイカがお財布になんてことも。たくさん余ったら記念に持って帰るっていうのも手ですけどね。
高額紙幣の扱いには注意
ロシアで取り扱いに注意したいのが5000ルーブル紙幣(約8000円)です。支払いの際にお釣りがたくさんある場合、店員に嫌な顔をされます。それだけならいいのですが、場合によっては受け付けてくれないこともあります。最近は少しずつサービス意識が浸透し始めているのか、このようなケースは少なくなってきましたが、できれば細かいお金を用意しておくことをおすすめします。
両替するときは?
事前に両替される方は5000ルーブル紙幣ではなく、100、500と1000ルーブル紙幣で両替しておくと便利です。もちろん、大きな買い物をする予定がある方は高額紙幣を用意しても問題ありません。
なお、運営者自身ロシアに住み始めて6年目になりますが、日常生活で5000ルーブル紙幣を使う機会はほぼありませんでした。むしろ、細かいお金がなくて困った経験の方が多々あります(笑)
これは運営者が実際に目撃した例ですが、マルシュルートカ(ロシアの乗り合いタクシー)で運賃支払いの際に、乗客と運転手の間でこんなやり取りがありました。
5000ルーブル紙幣しかないんだけど、支払える?
そんな高額紙幣は困るよ!!無理無理。
それじゃ、どうしろっていうのよ!!
こっちが知るわけないだろ!大体、マルシュルートカの運賃が23ルーブルだって知ってるだろうし、細かいお金を準備してくるのが普通だろ。金がないんだったら、次のバス停で出てってくれ。
リャザンのマルシュルートカの運賃は1回23ルーブル(2018年12月現在)なので、5000ルーブルの紙幣を出されると運転手はかなり困ります。…というか、怒ります。結局、この年配の女性は細かいお金がなかったので、次のバス停で降りていきました。
ちなみに、運よく親切な人が乗車してると代わりに払ってくれたりすることあります。こういう光景を見ると思わず心がホッコリします。最近は電子カードで支払えるようになりつつあるので、こういう問題もそのうち解消されると思います。
ロシアでは日本のような「お客様は神様」という考え方は一切ないので、お互い嫌な気持ちにならないように支払い方には気をつけましょう。
両替
一番簡単で手っ取り早いのは、成田空港で両替する方法です。基本的にどこで両替しようが、円⇔ルーブルのレートはどこもあまりよくありません。また両替できるところも少ないのが現状です。もし現地で両替を予定してる方は、円ではなく米ドル、もしくはユーロを持っていくことをおすすめします。円からルーブルへの両替はできないところが多いので、ご注意を。
なお、両替所は町のいたるところに点在しているので困ることはありません。
現地通貨がキャッシングできるATMはある?
場所にもよりますが、基本的にスーパーやショッピングモールへ行けばあります。現金を持ち歩くのが心配だという方は、国際キャッシュカードでその都度下ろすのも便利かもしれません。ATMではPLUSとCitrusが使えるところがほとんどです。
現地で両替をする方は、ロシア旅行者必見!!両替所で使えるフレーズ6選も合わせてご覧ください。
クレジットカード
クレジットカードが普及しているため、大きな店舗ではクレジット決済が可能です。一方、個人経営の小さなお店や露店では現金のみでの支払いがほとんどなので、現金を持ち歩いたほうが安心です。
なお、2014年以降ロシアはアメリカの経済制裁を受け、一部ロシアの銀行(とその契約店)でVISAおよびMaster Cardの使用ができなくなっているので、ご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしたか。ロシアへ来る際は、現地通貨を用意することをおすすめします。事前に両替できない方は、円ではな米ドル、もしくはユーロを持ってくれば、現地ですぐに両替ができます。なお、トラベラーズチェックはロシアでは使い勝手が悪いので、おすすめしません。現地通貨、クレジットカード数枚(VISAとMaster Card)、そして国際キャッシュカードがあると安心です。
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