世界で一番広大な領土を有する国、ロシア。
日本とは隣同士であるにも関わらず、ロシアに関する情報があまりないのも事実です。
そこで、今回はロシア在住歴6年目の私がロシアに関する基本情報についてご紹介します。
【旅行者必見】知っとくロシア基本情報-天気、治安、物価など-
気候・服装・旅行ベストシーズン
旅行のベストシーズンは日照時間が長くて暖かい夏がおススメ
おすすめは雪が完全に溶けて、暖かくなる5月から8月、9月の下旬まで。
この時期は日照時間も長く、夜は21~22時ごろまで明るいところもあります。
なお、ロシアの春は旅行者泣かせです。
というのも、3月、4月はまだ雪が残っていることが多く寒い日が多いから。
もちろん、それだけではありません。
暖かい日が続いたりすると、残っている一気に雪が溶け始め地面は泥でグチャグチャになります。
天気が良ければすぐ乾くのですが、そう簡単にいかないのがロシア。
その後は大体寒くなったりするので、今度は溶けた雪が凍り地面がスケートリンクに早変わりします。
毎年この時期は滑って転ぶ人が後を絶ちません。打ちどころが悪いと骨を折る人もいます。
正直、旅行どころではありません。
そのため、この時期に国内旅行をするロシア人はほとんどいません。
それじゃ、冬のロシアは?
冬のロシアはおススメしません
旅行を考えている方の中には、「極寒のロシアを体験してみたい」とか「白銀の世界を見てみたい」という方も多いかもしれません。
…が、私はおススメしません。
寒くなると-20℃以下まで冷え込むこともありますが、何よりも日照時間が少ないからです。
これって、旅行者にとっては大きなマイナス要因だと思います。
私が住んでいるリャザン(モスクワの南東約200km)は、冬になると朝は8時ぐらいから明るくなり始め、16時を過ぎると暗くなり始めます。
日照時間、たったの8時間。しかも、極寒。
観光名所の営業時間も必然と短くなりますし、冬は基本的にオフシーズンで観光客が少ないため、観光地でも営業していないお店もチラホラ。
交通の便も悪かったりするので、思わぬところで足止めを食らうことも。
冬のロシアももちろんキレイなんですけどね。慣れていないと大変な思いをするだけかもしれません。
服装
ロシアは日中と夜間との温度差が激しいので、夏でも長袖の洋服やカーディガン、パーカーなどを持って行きましょう。
観光客に人気があるサンクトペテルブルグは、市内にネヴァ川が流れているので日中でも曇っていると肌寒いことがあります。
ちょっとかさばりますが、羽織れるものを常に持ち歩きましょう。
個人的には、ユニクロのウルトラライトダウンジャケットがおすすめです。
なお、冬のロシアを旅行される方は防寒対策をしっかりしましょう。
私が住んでいるリャザンは、冬になると-20℃以下まで冷え込むことがあります。
上着などを着こむ方は多いかと思いますが、意外と盲点なのが帽子・耳あてや手袋、靴下です。
靴下は厚めのものを2枚重ねたり、女性なら裏起毛のついているタイツなどがおすすめです。
なお、ロシアはセントラルヒーティングがあるので室内はとっても快適です。
むしろ、暑いぐらい。
ショッピングモールやレストラン、劇場では入り口に上着を預けるところがあるので、そんなときは預けるようにしましょう。
ショッピングモールは預ける預けないは本人の意志によりますが、レストランや劇場などでは預けないとマナー違反になることもあるので要注意。
というのも、上着は外で着るものなので不衛生だと考える方が多いからです。
なお、上着を預ける際に番号札を渡されるんですが、絶対になくさないようにしましょう。
以前偶然見かけたんですが、番号札をなくしたロシア人が上着を返してもらえなかったことがありました。
ロシアの通貨は?
ロシアの通貨はロシア・ルーブルです。現在のレートは1ルーブル≒1.7円(2019年7月現在)。
私が2012年にロシアに来たときは1ルーブル≒3.5円ほどでしたが、その後ルーブルの下落により現在は1.5~1.7円を行ったり来たりしています。
ロシア旅行や留学を考えている方にはチャンスです。
どこで両替する?
国内の銀行で両替をする場合、レートが悪いです。
必要最低限のルーブル以外はユーロかドルに両替しておいて、現地でルーブルに両替するのがおすすめです。
両替所は町の至る所にあるので困ることはないと思いますが、事前にチェックしておきましょう。
近年はクレジットカードが使える場所が増えてきているので、現金の出番は案外少ないかもしれません。
ロシアの物価は?
近年、ロシアの経済が落ち込んでいるため、物価は以前と比べるとかなり安くなっています。モスクワのホステルだと1拍1000ルーブル(約1700円)、ビジネスホテルだと2500~4000ルーブル(約4250~6800円)ぐらいです。
レストランは正直安くありません。ロシアの大衆食堂、столовая(スタローヴァヤ)だったらビジネスランチなどがあり、お得に食べられます。
市内の交通費(地下鉄、バス、マルシュルートカ)は格安です。町によっても異なりますが、1回20~40ルーブル(約34~68円)ぐらいでしょうか。
ロシアのレストランやホテル:チップは必要?
ロシアではチップの習慣がありません。
ただし、観光客が多く集まるレストランなどではチップを期待されることもります。チップの目安は総額の10%程度です。
私の経験談ですが、ローカルのレストランや喫茶店などではチップを払っているロシア人を見たことがありませんし、払うという知り合いもいません。
まぁ…私が住んでいる町がそもそも外国人観光客があまりいないところなので、参考にならないかもしれませんが(苦笑)
モスクワやサンクトペテルブルク、黄金の環など観光客が多く訪れる場所でチップを期待されることが多いようです。
中級レベル以上のレストランやホテルだったら、まぁチップを置いていってもいいのかもしれません。
私はそういうところへ行ったことがないので、ロシア6年目ですがチップを渡した経験はありません。
気になる治安は?
ロシアと聞くと治安が悪いイメージがありますが、基本的には安全に旅行ができると思います。もちろん、渡航前には必ず渡航先の安全情報を確認し、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録しておきましょう。
気をつけてほしいことは3点:
1. 暗くなってからの単独での外出は避けること
2. なるべく観光客に見えないように行動すること
3. 話しかけてくる人は怪しいと思うこと
基本は夕食を済ませたら、ホテルに戻ること。散歩する場合は、単独での行動はやめましょう。まぁ、この辺はどこの国へ行っても同じかと思います。
2つ目ですが、ロシアは多民族国家でアジア系の方もたくさんいます。
現地の人を装うことによって、犯罪に巻き込まれるリスクを減らすことができます。観光客はターゲットにされやすいですからね。
ちなみに、私は過去に何度かキルギス人だと思われたことがあります(笑)
警察官に職務質問されても、まず日本人だとは思われないですしね(パスポート見せると驚かれます)。
せっかく親切に話しかけてくれてるのに、疑わなきゃいけないの?
ロシアは基本的に知らない人に愛想よく話しかけてきたりはしません。
時々おせっかいな年配の方が「あんた、冬なんだから帽子しっかり被りなさい。風邪引くわよ!!」とか、「〇〇へ行きたいんだけど、どのマルシュルートカ乗ればいい?」なんて聞いてくる人がいますが、親しそうに近づいてくる人はいません。
空港について到着フロアに出ると、まずタクシーの運転手が観光客を出待ちしてます。この感覚を覚えておいてください。
町中で同じように近づいてくる人は、まず信用してはいけません。
話しかけられても基本は無視。少しでも立ち止まってしまうと、相手の思うツボなので、そのまま素通りすること。
時差は?
モスクワと日本の時差は6時間。現在はサマータイムが廃止されているため、時差が変わることはありません。
仮にモスクワが23時だったら、日本は早朝の5時です。ロシアは国土が広いので、もちろん場所によって時差は前後するので気をつけましょう。
ロシアのコンセント
ロシアのコンセントはCタイプで、電圧は220V、周波数は50Hzです。
日本のコンセントの電圧は100Vなので、海外で日本の電化製品を使うには、コンセントの形を変える変換プラグと一緒に電圧を下げる変圧器が必要になります。
ただ、最近の電化製品は変圧
例えば、デジカメやスマフォ、ノートパソコンなどは100~240V対応のものがほとんどです。
充電器に電圧と周波数が記載されているので、旅行に持って行く電化製品がユニバーサル仕様のものかチェックしておきましょう。
ちなみに、私がロシアに持ってきたもので変圧器が必要だったものは…、電動歯ブラシだけでした(笑)なお、日本のドライヤーは海外では使えないので国内のものを持って行こうと考えている方は、海外対応のドライヤーを購入しましょう。
ロシアのインターネット事情:LINEは使えないの?
ロシアは無料のWiFiが楽しめるホテルやレストランが多く、地下鉄や空港、鉄道の車内でもWiFiが使えるようになっています。インターネットの心配はいらないと思いますが、必要な方は日本からルーターを持って来るといいかもしれません。
ロシア国内でのLINEの利用制限ですが、2019年7月21日現在も続いています。
っえ、それじゃロシア国内ではLINE使えないの?
ロシアのWi-Fiに接続すると、自動的にロシアのIPアドレスになるんですが、それを別の国のIPアドレスにする必要があります。
その際に必要なのがVPNアプリです。何だか難しそうに聞こえますが、スマフォでVPNアプリをダウンロードして別の国のIPアドレスにするだけです。
詳細を知りたい方は別の記事で説明しているので、そちらをご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?本日は、ロシアの基本情報についてご紹介しました。
「近くて遠い国」というイメージがあるロシアですが、近年は日本からの観光客も増えてきていますし、日本に興味を持っているロシア人が多いのも事実です。
是非、ロシアに足を運んでみてください。
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