【ロシア在住者必見】強制(加入)医療保険(ОМС)の申請方法

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РВПを取得すると、強制(加入)医療保険(ОМС)に加入できるのをご存じでしょうか。

長い死闘を繰り広げてРВПを取得するとうっかり保険の加入を忘れてしまいがちですが、国立の医療機関で医療サービスを無料で受けるためには保険に加入することが必須条件です。

突然体調が悪くなって医療機関にお世話になることもあると思うので、РВП取得後は速やかに保険証の手続きを行うようにしましょう。

では、本日は強制(加入)医療保険(ОМС)の申請方法についてご紹介します。

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【ロシア在住者必見】強制(加入)医療保険(ОМС)の申請方法

強制(加入)医療保険(ОМС)とは?

強制(加入)医療保険とは、ロシア語で“полис обязательного медицинского страхования”と言います。

ロシアの医療保険には、強制(加入)医療保険民間保険(一般的に法人契約)の2種類あります。

このうち強制医療保険(日本の国民健康保険のようなもの)は、就業者・無職者に関わらず保険への加入が義務付けられていて、基本的に全国民が被保険者となります。

ちなみに、外国人の場合もРВП・ВНЖを取得すれば加入することができるようになります。

保険証

写真の保険証は私が実際に使っているものです。

以前はカードだったようなんですが、現在はA5サイズ(約15㎝×20㎝)の紙っぺら1枚になりました。

カードだったら常に持ち運びができますが、A5サイズだとかなり不便…。

そのため、私も夫も必要な時以外は家に置いてます。

強制医療保険に加入すると、国民は無償診療の基準に該当する医療サービスを無料で受けることができるようになります。

 

強制(加入)医療保険(ОМС)の申請方法

必要な書類(подготовить документы)

必要な書類は以下の通り:

  • パスポートの原本
  • РВП(ВНЖ)の原本
  • СНИЛС(あれば)原本

СНИЛСとは、Страховой Номер Индивидуального Лицевого Счётаのことで、年金・社会保障などの公共のサービスを受ける際に必要になります。

СНИЛС

こちらで正式な雇用契約を結んで働くことになった場合に、雇用側が作成してくれます。

私は2012年9月からリャザンにある国立大学で働いているんですが、雇用契約を結んだ際にСНИЛСを発行してもらいました。

СНИЛСはなくても申請はできるので心配は要りません。

 

必要書類に関してですが、申請先によってはパスポートの翻訳を求められる可能性もあるので、念のため電話で確認することをおすすめします。すでに自宅に翻訳があるという方は持っていきましょう。ちなみに、私は特に翻訳を求められることはありませんでした。

申請方法

必要書類が揃ったら、いよいよ申請です。

申請の手順は以下の通り:

  1. 保険会社へ出向き、申請書を書く
  2. 仮の保険証の発行
  3. 保険証の受け取り

申請にかかる時間は、問題がなければ10分程度です。ちなみに、私はСОГАЗという保険会社で保険証を作るように言われたので、そこで発行してもらいました。

もう少し詳しく見ていきましょう。

保険会社へ出向き、申請書を書く(написать заявление в офисе страховой компании)

必要書類を担当者に渡すと、保険会社の担当者の方がその場で申請書を作成してくれます。

そのため、私たちが申請書を作成する必要はありません。ただ、じーっと座って待っていればOKです。

もちろん、ときどき質問されたりするので、そのときはしっかりロシア語で答えましょう。

申請書が出来上がると、担当者の方から不備がないか確認するように言われるので、ひとつひとつ丁寧に確認します。

そして、確認が終わったら自分の署名を書いて申請書は完成です。

仮の保険証の発行(выдача временного полиса)

申請書が完成すると手続き終了です。

ただし、保険証が出来上がるまでには1ヵ月ほど時間がかかります。

そのため、担当者の方が申請日から保険証が完成するまでの間利用できる仮の保険証を発行してくれます。

仮の保険証はロシア語で“временный полис”と言います。

Временный полис(仮の保険証)

こちらもA5サイズの紙っぺら…。携帯に不便なことこの上なし(苦笑)

仮の保険証には被保険者の氏名と、生年月日、あとはパスポートの情報(パスポート番号、発行日、発行機関)が記載されています。

個人情報が記載されているので、写真は黒で消してありますが…。

ちなみに、お気づきの方もいるかもしれませんが、パスポート発行機関が”Министерство внутренних дел”と書いてあります。これは日本語で「内務省」にあたります。

 

私は今年(2019年)在モスクワ日本国大使館でパスポートの更新手続きをしたので、発行機関は”посольство Японии в России”になるはずなんですが、確認したところ自動でこうなってしまうようです。

ロシアの場合、海外パスポートの発行は内務省が行っています。

保険証の受け取り(получение постоянного полиса)

先ほども書きましたが、保険証が出来上がるまでにかかる日数は約1ヵ月です。さらに時間がかかることもしばしば。

そのため、申請日から1ヵ月ほど経ったら保険会社に電話をして保険証が出来上がっているか確認しましょう。

出来上がっていれば、あとは保険会社に受け取りにいくだけです。

最近では、スマートフォンに保険証が出来上がる日をSMSでお知らせしてくれるので、自分で保険会社に電話する必要はなくなりました!!ロシアもどんどん便利になってきてますね。

 

 

保険証の有効期限

保険証の有効期限は外国人の場合、基本的には受け取った年の12月31日までです。

つまり、毎年年末に更新手続きをしなければいけないということになります。

申請してから出来上がりまで最低1ヵ月はかかるので、それを見越して11月中旬ごろに更新する人が多いため、11・12月は外国人でにぎわいます。

さてさて、保険証の有効期限ですが、基本的には受け取った年の年末までだとお伝えしましたが、例外があります。

それは、年末に更新手続きをした場合です。

例えば、有効期限が2019年12月31日までの保険証を持っていて、11月15日に更新手続きを行った場合、新しい保険証が出来上がるのは1ヵ月後の12月15日ごろです。

この場合、新しい保険証の有効期限は保険証を発行した日から翌年(2020年)の12月31日までとなります。

仮の保険証は、新しい保険証を受け取った時点で効力がなくなります。

私は年末年始に出産を控えていたので、保険会社に早めに更新手続きができるか確認したところ、11月5日以降ならできるとのことでした。そのため、今年はいつもより早めに更新手続きをしました。

ちなみに…、РВПを取得したのが9月とか10月の場合、保険証の有効期限がその年の12月31日までの可能性もあります(笑)

…というか、私は実際にそういうケースを経験しました(苦笑)まぁ、保険証の有効期限が毎年12月31日までなので、仕方がないといえば仕方がないですね。

まとめ

いかがでしたか?本日は強制(加入)医療保険(ОМС)の申請方法についてご紹介しました。

いろいろ大変な思いをしてРВПを取得するとうっかり忘れがちな保険加入ですが、忘れてしまうと病院にかかる際に有料になってしまうのでご注意ください。

ちなみに、保険証を発行後パスポートの更新手続きなどが発生した場合、必ず保険会社に行ってパスポートの情報(パスポート番号、発行日、発行機関)を変えてもらいましょう。

なお、婚姻して戸籍上の姓を変更した場合、それに伴ってパスポートの切替申請が必要になると思いますが、この場合、保険証は新しいものを発行することになります。

詳しくは保険会社に確認することをおすすめします。

 

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