モスクワ郊外にある古都「コロムナ」(Коломна)へ行ってみよう!

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本日ご紹介するのは、モスクワ州にある古都コロムナです。小さい町ですが、クレムリンがとても立派でおススメです。

モスクワからなら日帰りでも十分観光できるので、お時間がある方に是非行ってみてほしい町の1つです。

では、一緒にコロムナの観光名所を見ていきましょう。

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モスクワ郊外にある古都「コロムナ」(Коломна)へ行ってみよう!

コロムナって?

コロムナはモスクワの南東約110kmほどに位置しているモスクワ州の古都です。モスクワのカザン駅から列車で2時間強のところにあります。人口約14万人の小さな町で、町並みがとても美しいところです。

 

コロムナは、12世紀にリャザン公国の主要都市として台頭しました。そして、13世紀にモスクワ公国の支配下に入ってからは、モスクワの防衛都市として重要な機能を果たしました。クレムリンが築かれたのは、16世紀頃。当時モスクワへ侵攻しようとしていたタタール人に対抗するためでした。

「クレムリン」を日本語に翻訳すると「要塞」です。

美しい壁と、大聖堂、鐘楼、教会を見ているとお城をイメージしてしまいがちですが、当時は町を外敵から守るための重要な役割がありました。

クレムリンってモスクワだけにあるんじゃないの?

「クレムリン」と聞くと、多くの方はモスクワの赤の広場にあるクレムリンを想像するかもしれませんが、実はほとんどの主要都市にあります。私が住んでいるリャザンという町にも立派なクレムリンがあるんですよ。

ほとんどの町はクレムリンを中心に町が発展していったのですが、コロムナの場合、クレムリンの内部で人々が生活していました。

コロムナのクレムリン案内図

※コロムナのクレムリン案内図はこちらの公式サイトで詳しく見ることができます。

18世紀ロマノフ王朝時代の安泰期に入ると、防衛都市としての役割を終え、徐々に衰退していきます。20世紀に入り、ロシア革命・第2次世界大戦の混乱により、要塞や町並が一部破壊されてしまいましたが、現在は修復され、ほぼ昔のままのクレムリンを見ることができます。

さて、ではここからはコロムナのおすすめを写真と一緒に巡っていきましょう。

コロムナのクレムリン

まずは、クレムリンの外壁です。こちらは外側から撮影したものです。

クレムリンの壁(外側)

続いて内側から撮影したもの。

クレムリンの壁(内側)

この壁がコロムナの町を守り続けてきたんですね。

クレムリンの敷地内を歩いてみましょう。

ラジェチニコーヴァ通り(ул. Лажечникова)

整備されていて、とてもきれいですね。

もう少し歩いて行くと…。

ブルセンスキー修道院(Успенский Брусенский монастырь)

ブルセンスキー修道院が見えて来ます。

ブルセンスキー修道院(Успенский Брусенский монастырь)

クレムリン敷地内には、2つの修道院と7つの教会があります。当時の人々の生活の拠点だったことが伺えますね。

現在でも教会内には祈りを捧げる信者の方がたくさんいます。

ラジェチニコーヴァ通りを真っすぐ歩いて、ラザレヴァ通りを右に曲がってさらに真っすぐ行くと、右手にもう1つの修道院、ノヴォゴルトヴィンスキー修道院(Свято-Троицкий Ново-Голутвин монастырь)入り口が見えてきます。

中に入ると、トロイツカヤ教会(Троицкая церковь)があります。

トロイツカヤ教会(Троицкая церковь)

ノヴォゴルトヴィンスキー修道院の敷地内には、木造の礼拝堂(часовня)があり、中で聖水を飲むことができます。

礼拝堂(часовня)

特にお金はかかりませんでした。手持ちのペットボトルなどに入れることもできます。ロシア人観光客もここで水を汲んで、外のベンチで水を飲みながら休憩してました。

礼拝堂の聖水

ノヴォゴルトヴィンスキー修道院を出て、右手を見るとウスペンスキー大聖堂と鐘楼が見えてきます。

クレムリンの中心的存在です。

ウスペンスキー大聖堂(Успенский Кафедральный собор)と 鐘楼(Соборная колокольня)

左が鐘楼、右がウスペンスキー大聖堂です。

近くには、ロシア語アルファベット(キリル文字)の創造者の聖キリルと聖メフォーディの記念碑があります。

聖キリルと聖メフォーディの記念碑

さらに歩いていくと、ピャトニツキエ門が見えてきます。

クレムリンで当時のままの姿で保存されている唯一の門です。

ピャトニツキエ門

ピャトニツキエ門

コロムナのクレムリンで注目すべき点は、クレムリン敷地内に町があった名残りから、今でも普通の家や学校があることです。

クレムリン敷地内の家

クレムリン敷地内の家

また、コロムナはオカ川とモスクワ川の合流地点で、自然も豊かなので美しい景色を眺めることもできます。

なお、クレムリンからコロムナの繁華街までは徒歩圏内なので、現在の地方都市の生活も垣間見ることができます。

コロムナのクレムリンに関する情報

コロムナのクレムリンは敷地内は時間に関係なく出入りすることができます。入場料も特にありません。

公式サイト:http://kolomna-kreml.ru/

アクセス方法

モスクワからコロムナまでは、列車もしくは長距離バスで行くことができます。

列車の場合

カザン駅から«Москва-Голутвин»か«Москва-Рязань»行きの列車に乗って、«Голутвин»駅で下車します。所要時間は2~2時間半ほどです。

«Голутвин»駅からは、3番の路面電車、もしくは20番・68番のマルシュルートカに乗って、«Площадь Двух революций» で下車してください。

長距離バスの場合

モスクワの«Котельники»駅から長距離バスが出ています。460番のバスに乗車し、コロムナの«Площадь Двух революций» で下車します。渋滞がなければ、1時間半~2時間で行けます。

下車後は徒歩5分ほどでクレムリンまで行けます。

まとめ

いかがでしたか?本日は古都コロムナのクレムリンをご紹介しました。

クレムリンだけの観光なら、半日あれば十分なので日帰り旅行も可能です。本日は紹介しませんでしたが、コロムナはロシアの伝統菓子パスティラでも有名です。博物館もあるので、興味のある方は是非訪れてみてください。

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