本日はリャザン州おすすめの観光名所「パブロフ博物館」の第2回目です。
リャザンといえば、20世紀を代表するロシアの有名な詩人、セルゲイ・エセーニン(1985-1925)と1904年に消化生理に関する研究でノーベル賞を受賞した初のロシア人、イワン・パブロフで有名です。
前回はパブロフの生家についてでしたが、本日はパブロフの研究に関する資料が展示されている建物、
科学の家(дом науки)についてご紹介します。
【ロシア観光者必見】リャザン州絶対おすすめ観光名所「パブロフ博物館」②
リャザン州の州都、リャザン。その中心にあるのが、パブロフ博物館(Мемориальный музей-усадьба академика И.П. Павлова)です。19世紀半ばに建てられたこの建物は、イワン・パブロフが実際に幼少・青年時代に住んでいた生家を1946年3月6日から博物館として一般に公開しています。博物館には大きく分けて2つの建物があります。1つはパブロフが当時住んでいた建物(мемориальный дом)。そして、もう1つはパブロフの研究に関する資料が展示されている建物(дом науки)です。本日は後者の建物を写真で一緒に見ていきましょう。
科学の家(дом науки)
科学の家に入るとパブロフの自画像が飾ってあります。
こぶしを固めて座っているパブロフの様子は、頑固で短気な性格をよく表していますよね。
父と同じ牧師にはならず、学問の道を進んだパブロフ
パブロフの父、ピョートルは牧師でした。ピョートルは5人兄弟の長男だったパブロフに自身と同じ道を歩んでほしいと考え、パブロフが11歳のときから5年間、神学校に通わせます。しかし、パブロフは父の思惑とは裏腹にある日「生理学者の父」と呼ばれるイワン・セチェノフの『脳の反射』に出会い、そこから科学者を目指すようになります。
その後、パブロフは21歳のときにサンクトペテルブルク大学へ進学し、自然科学を学びました。
最初は心臓と神経系に関する研究をし、心臓を動かす新しい神経を発見します。これにより、当時定説だった「心臓と神経系の間には関係性がない」という考えを覆えすことに成功しました。
1904年にノーベル生理学・医学賞を受賞
パブロフは1902年、唾液が外に出るように手術した犬で唾液腺を研究中、飼育係の足音で犬が唾液を出すことに気づきました。そこで条件反射の研究に着手し、「消化生理に関する研究」としてまとめました。そして、1904年にはノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
博物館見学後は敷地内を散策してみよう!
2つの建物を見学した後、時間があれば敷地内を散策してみましょう。夏だったら、りんごがなっているので採って食べることもできます。
写真を見ると、バケツ一杯に積まれたりんごが見えますよね。私も1個試しに食べてみましたが、おいしかったです。
パブロフ博物館に関する情報
公式サイト:http://www.pavlovmuseum.ru/
住所:г. Рязань, ул. Павлова, д. 25
電話番号:+7(4912) 27-47-07(チケット売り場)、+7(4912) 25-40-72(ガイド予約)
営業時間:10時~18時、10時~17時(祝祭日)
休館日:月曜日、毎月最終金曜日
※チケット売り場は営業時間の30分前まで。
料金:大人100ルーブル(約170円)、学生75ルーブル(約130円)、小中高生50ルーブル(約85円)
※全部で4つ見学する場所があるんですが、それぞれ100ルーブルずつかかります。私がご紹介したのは、Мемориальный дом(パブロフの生家)、Дом науки(科学の家) で、この2つを見学する場合200ルーブルかかります。
※ガイド付きの場合、別途料金が発生します。
外国人観光客:ロシア語で250ルーブル(約425円)、英語で300ルーブル(約510円)。
まとめ
いかがでしたか?本日は私が住んでいるリャザンんの絶対おすすめ観光スポット「パブロフ博物館」をご紹介しました。リャザンはモスクワから電車やバスで約3時間ほどとアクセスがいいので、お時間がある方は是非観光してみてくださいね。
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