【ロシア語】『нос(鼻)』を使ったロシア語の慣用句(イディオム)

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本日は会話でよく使われる『нос(鼻)』を使ったロシア語の慣用句をご紹介します。

では、早速見ていきましょう!

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【ロシア語】『нос(鼻)』を使ったロシア語の慣用句(イディオム)

Вешать нос

ヴェーシャチ ノース)

直訳すると「鼻を掛ける」です。

意味は

Приходить в уныниесильно огорчатьсярасстраиваться.

です。

落胆したときや何か心配している相手に使う表現で、日本語で「がっかりする」や「気を落とす」という意味です。

Не вешай нос, всё будет хорошо!
(気を落とさないで!きっとうまくいくから。)

Отец всегда учил меня не вешать нос.
(父はいつも気を落とさないようにと言っていました。)

Водить за нос

(ヴァジーチ ザ ノース)

直訳すると「鼻を引っ張る」です。

意味は

Обманывать кого-либо, хитрить. Обещать, но не выполнять обещанное.

です。嘘をついたり、約束を破ったときに使われる表現です。

ロシア人が嘘をついていると思ったら、

Не води меня за нос.

と言いましょう。直訳すると、「私の鼻をつかんで引き回すな」で、「バカにするな」とか「騙すな」という意味になります。

Менеджер Кислов водил своих клиентов за нос.
(キスロフマネージャーは顧客を騙した。)

Зарубить на носу

(ザルビーチ ナ ノスー

直訳すると「鼻に刻み込む」です。

ちょっと残酷な慣用句ですが、どんな意味だと思いますか。

Хорошо запомнить что-то.

つまり、よく覚えるという意味ですね。

日本でも、「脳裏に焼き付ける」とか「胸に刻む」なんて言い方がありますよね。

ちょっと例文を見てみましょう。

Учительница по физике просила меня зарубить себе на носу, что домашние уроки нужно готовить самому.
(物理学の先生が、宿題は自分でやらなければならないと念を押して言いました。)

Заруби себе на носу, нельзя пить алкоголь до 18 лет!
(よく覚えておきなさい。18歳になるまど飲酒は禁止されています。)

Клевать носом

(クリェヴァーチ ノーソム)

直訳すると「鼻でついばむ」です。

Клеватьは鳥が餌をつつくという意味の動詞です。

さて、どんな意味でしょうか。

Засыпать, дремать, опуская при этом голову.

この慣用句は居眠りしているときに使われる表現です。日本語では船を漕ぐって言ったりしますよね。

На лекции по химии он клевал носом.
(化学の講義で居眠りした。)

Задирать нос

(ザジラーチ ノース)

直訳すると「鼻を持ち上げる」です。これは何とな~くわかるかもしれません。

先に例文を読んでみて、文脈から意味を推測してみて下さい。

Игорь получил пятерку и задрал нос.

どうでしょうか?ロシアでは成績は5段階評価で、5が優に当たります。

このイディオムの意味は

Гордиться, хвастаться.

得意げな様子のことを表す慣用句です。日本語でも「鼻高々」なんて言い方がありますよね。

Игорь получил пятерку и задрал нос.
(イーゴリは成績で5を取って、得意げになっていた。)

他の例文も見てみましょう。

Тебе не стоит слишком задирать нос. Это в нашем обществе не принято.
(得意げにならないほうがいいよ。私たちの社会では受け入れられてないから。)

Того, кто в коллективе задирает нос, недолюбливают и игнорируют.
(チームの中で一人得意げになってると、仲間から嫌われ無視される。)

Не стоит задирать нос, даже если ты учишься лучше всех.
(たとえ誰よりも勉強ができても、自慢げにならないほうがいい。)

Задирать нос, значит считать себя лучше других, это большая ошибка, которая может сломать жизнь.
(自分が他人よりも優れていると自慢げになるということは、大きな誤りであり、自分の人生を台無しにする可能性がある)

Не видеть дальше своего носа

(ニ ヴィージェチ リシェ スヴァエヴォ― ノーサ)

直訳すると、「自分の鼻より先を見ない」です。さてさて、どんな意味でしょうか。

Думать только о себе, не замечать происходящего вокруг

わかりましたか?

自分のことだけを考えていて、周りで何が起こっているかに気づかないという意味です。情況をよく把握できない人に対して使われます。

日本語だと「木を見て森を見ず」と言ったりしますね。

Когда у него депрессия, он не видеть дальше своего носа.
(うつの時には、周りのことなど目に入らない)

まとめ

いかがでしたか。

本日は『нос(鼻)』を使ったロシア語の慣用句を紹介しました。

慣用句が使えるようになると表現の幅がぐーんと広がり、相手との会話も楽しくなります!ぜひ覚えて使ってみてくださいね!

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本日のことわざ

Язык без костей.

(舌に骨なし)
ぺらぺらとおしゃべりばかりしている人をからかっていう言葉です。

それでは皆さん、
また次お会いしましょう!
Пока пока!

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