ロシアで免許証を取得した日本人が語る!!現地で運転するための方法は?

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みなさん、こんにちは。

モスクワから南東200㎞のところにあるリャザンという町に住んでいるRIEです。

この記事を読んでいらっしゃる多くの方は、ロシアで旅行や仕事、もしくは私と同様にロシアで永住することになった…などなんらかの理由で車を運転する予定がある方だと思います。

現在、ロシアで運転する方法は3つあるんですが、本日はその3つの方法と、現地在住歴9年目の私がどの方法で運転をしているか、その経緯を交えてお話します。

特に、これからРВП(一時滞在証明)やВНЖ(定住証明)を取得して、ロシア国内で運転しようと思ってる方は必見です。

それでは、いっしょに見ていきましょう!

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ロシアで免許証を取得した日本人が語る!!現地で運転するための方法は?

ロシアで運転するには?

冒頭でもお伝えしたとおり、現在ロシアで自動車を運転するには以下の3つの方法があります。

1.日本で取得した国際運転免許と日本の運転免許の原本を携行する

国際運転免許と併せて日本の運転免許の原本も携行しなければいけません。

日本とロシアはジュネーブ条約加盟国なので、ジュネーブ条約に基づいて発行される日本の国際運転免許証はロシア国内で有効です。

ロシアはジュネーブ条約のほかにウィーン条約にも加盟しているんですが、国際運転免許証はウィーン条約に基づいて発行されているため、ロシアの国際運転免許証は日本国内では無効です。

なお、ジュネーブ条約とウィーン条約とは、道路交通に関する条約のことです。

道路交通に関する条約は、1949年にジュネーブで作成された『道路交通に関する条約』(通称ジュネーブ交通条約)と、1968年にウィーンで作成された『道路交通に関する条約』(通称ウィーン交通条約)があり、この2つの交通に関する条約に基づいて交付される国際運転免許証が存在しています。

2.日本の運転免許の原本と公証されたロシア語の翻訳文を携行する

日本の運転免許をロシア語に翻訳し、それをнатариус(ナタリウス)と呼ばれる公証人に見せて、書類に記載されていることが真正なものであることを証明してもらう必要があります。日本の運転免許の翻訳については、在モスクワ日本国大使館で有料(2860ルーブル)にて依頼することができます。

その際に必要な書類は以下の通り。

【必要書類】

1. パスポート

2. 日本の有効な運転免許証(原本)

申請日の翌々日(休館日を除く)に発行してくれます。詳しくは、在モスクワ日本国大使館の公式サイトをご覧ください。

手数料は年度が替わるごとに(つまり、4月1日申請分から)改定されています。なお、支払は現金のみで、交付時にお釣りのないように支払うようにしましょう。

私が日本の免許証を翻訳を在モスクワ日本国大使館に依頼したのは2016年だったんですが、そのときの翻訳手数料は2120ルーブルでした。令和3年(2021年)4月1日からは2860ルーブルに改定されたので、年々手数料が上がってますね。地方に住んでる日本人(私含む)にとってはなかなか痛い出費です(トホホ…)

なお、在モスクワ日本国大使館では翻訳文のみの作成となるため、ナタリウスによる公証は大使館に認証された業者さんに依頼しましょう。一律600ルーブルの手数料で運転免許の翻訳に対し公証認証を行ってくれます。業者についての詳細はこちら

3.ロシアの運転免許を取得する

これは主に定住証明を取得する(した)方と関係があります。現在、ロシアでは定住証明(Вид на жительство)を取得したら、取得した日から60日間以内にロシアの運転免許に切り替える必要があります。

そのため、一時滞在証明(Разрешение на временное проживание)を取得して、1か2の方法で運転している方は、その後定住証明(Вид на жительство)を取得した場合は、すみやかにロシアの運転免許に切り替えましょう。

ロシアで運転するんだったらどの方法がいい?

旅行や仕事で短期滞在の場合であれば、1か2いずれかの方法で問題ありませんが、2の場合は現地に着いてから大使館で翻訳の依頼をしたり、ナタリウスに公証してもらったり…とけっこう時間がかかるので、旅行や出張など短い期間であれば、基本的には1の方法で問題ないかと思います。ちなみに、国際運転免許証の有効期限は上陸した日から1年間なので、それ以上滞在する予定の方は2の方法を選びましょう。

では、ロシア人と結婚して最終的に定住証明(Вид на жительство)を取得する予定の方はどうするべきか。結論から言ってしまうと、3の方法を選んだほうがラクだと思います。

どうせВНЖ(定住証明)を取得したらロシアの運転免許に切り替えなくちゃいけないしね。

ちなみに、ロシアの運転免許への切り替えと書きましたが、日本の国際免許証の場合、ロシアの免許証への切り替えができないため、0から取り直しです。つまり、ロシアの教習所に通うところからスタートです(苦笑)うん、ってことは、切り替えじゃないよね(笑)国によっては、教習所免除で運転免許試験のみの場合もあるんですけどね~…(遠い目)

ВНЖ(定住証明)を取得後から教習所に通い始めようかな…と思った方、それはやめましょう。現在、教習所では学科教習130時間、路上運転56時間が義務付けられているため、免許証を取得するまでに最低でも2~3ヵ月は必要です。切り替え期間はВНЖ(定住証明)取得してから60日しかないので、物理的に厳しいです(っていうかほぼ無理)。

ちなみに、私は3ヵ月弱教習所に通いました。(2017年)6月9日に教習所へ行って申し込みをし、最初の1ヵ月間はひたすら学科教習を受けました。そして、7月10日から週5で毎日2時間路上運転、8月20日に無事試験に一発で合格(一発合格率かなり低い!!)、23日に免許証を発行してもらいました。

ロシアはただでさえイレギュラーの多い国なので、時間に余裕を持って行動しましょう(苦笑)

ロシア語に自信なくても、800問の問題の解答をひたすら暗記したり、教官の指導(間違えるとかなりの確率で怒鳴られる)を受けていれば当日の試験は何とかなります(笑)

さてさて、ここからは私がロシアの免許を取得するまでの経緯をご紹介します。

我が家の場合

私は2015年12月にРВП(3年間の一時滞在証明)を取得し、翌年の4月に車を購入しました。そこで問題となったのが、私が運転するか否か。ロシア人である夫は免許証を取得済みだったので、とりあえず運転する人はいましたが、どうせなら私も運転したい!!ということで、私も運転できる方法を探すことに。

ちなみに、日本での運転歴は10年以上!しかもドライブ好きです(笑)

情報収集したところ、РВП(3年間の一時滞在証明)を取得した場合でも、ВНЖ(定住証明)を取得するまでは上記の1か2の方法で運転できることを知りました。…が、ВНЖ(定住証明)を取得後は、先ほどもお伝えした通り取得した日から60日間以内にロシアの運転免許に切り替えなくちゃいけません。

切り替えってことは、教習所免除で警察署で学科と実地試験受けるだけかな?運が良ければ、試験免除で切り替えだけとか!?(ちょっと期待)

当初「切り替え」と聞いた私はちょっと期待したわけですが、リャザンを管轄してる警察署に問い合わせてみると、教習所から通い直しだということが判明(苦笑)

ゆくゆくはВНЖ(定住証明)を取得することになる。つまり、1や2の方法では運転ができなくなるわけで。

だったら、さっさと教習所に通っちゃったほうがいいなという結論に至りました。

ただ2016年は大学院への進学等の準備や仕事で忙しかったこともあり、結局教習所に通い始めたのは翌年2017年6月からでした。

そのため、ロシアの免許証を取得するまでは2の方法で運転することに。たまたま免許証をロシアに持って来ていたのでラッキーでした。

車を購入したのが2016年4月、ロシアで運転免許を取得したのが2017年8月。2の方法で運転していたのは、1年と数カ月ですね。この期間、何度か運転中に警察に免許証提示を求められましたが、特に問題はありませんでした。

ちなみに、これはリャザン管轄の警察署でのお話なので、モスクワとかサンクトペテルブルクなど別の町だと対応が全然違うのかもしれません。必ず自分の住んでいるところのГИБДД(警察署)で確認しましょう。

まとめ

いかがでしたか?本日は現地で運転するための3つの方法と、私がどの方法で運転をしているか、その経緯を交えて紹介しました。

運転免許については、在モスクワ日本国大使館に直接電話で問い合わせるほか、自分の住んでいる地域を管轄しているГИБДД(警察署)に確認することも忘れないようにしてください。

近々、ロシアの教習所についても体験談を交えてブログで紹介しようと思っているので、ロシアで教習所へ通おうと思ってる方、是非読んでくださいね。

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