一昨日は我が家の長男(6歳)の小学校入学式でした。
「ロシア」「入学式」ってグーグルで調べると、花束や風船を持った正装した初々しい新入生の写真が出てきますが、一体どんなセレモニーが行われるのかご存じの方は少ないはず(というか、私自身今回初めて体験しました・笑)。
ということで、今回は「知識の日」について長男の入学式の写真とともに紹介したいと思います。
【ロシア文化】9月1日は「知識の日」-ロシアでは新年度の始まり
ロシアの新年度っていつ?
ロシアの新年度は、欧米と同じで9月1日。この日は秋の始まりであるだけでなく、社会全体が新たな節目を迎える特別な日です。日本では新学期の始まりですが、ロシアでは重要な新年度の始まりです。それは、学校でも大学でも変わりはありません。ロシア各地でお祝いムードになります。
知識の日?
ロシア語を勉強していたり、ロシアに滞在していたりすると毎年必ず耳にする言葉ではないでしょうか?
ロシアでは、9月1日は「知識の日」(день Знаний)と呼ばれてる1984年に制定された国民の祝日です。1 сентябряの愛称でロシア人に親しまれていて、1年でも盛り上がるイベントのひとつです。
なお、国民の祝日と先ほどお伝えしましたが、この日はお休みではないので、入学式を迎えるお子さんを持つ親御さんは事前に会社で有給(оплачиваемый отпуск)、もしくは無給休暇(отпуск без сохранения заработной платы)を申請して参列することになります。

我が家は、私は育休期間中で(末っ子が2歳4ヶ月)、夫は民間企業で働いているので、上司にかけあってотгулとして1日休みをもらっていました。
入学式であり、始業式でもある9月1日の式典
ロシアの学校は一貫校スタイルなので、入学式は1回だけ
日本の学校は、小学校、中学校、高校の3回にわたって入学式がありますよね。
では、ロシアはどうでしょうか。
実は、ロシアの学校制度では、基本的に小・中・高がすべて同じ学校の中にあり、建物も変わりません。つまり、生徒たちは基本同じ学校に通い続けるということになります。そのため、日本では3回ある入学式も、ロシアでは小学1年生のときだけ…というわけです。
中学1年生や高校1年生になっても入学式はなく、9月1日には入学式と合わせて他の学年の始業式も一緒に行われるためторжественная линейкаは、日本語の入学式でもあり、始業式でもあると言えます。

9時40分に校庭に集合し、みんなで記念撮影
入学式/始業式では誰が参加してどこで何が行われるの?
全学年の子どもたちが正装して登校しますが、「入学式/始業式(торжественная линейка)」に参加するのは、一部の生徒だけのようです。一番多いのは、新入生と最上級生の組み合わせだそうですが、他の学年の生徒が参加することもあり、誰が参加するかは各学校によって決められているようです。
長男の入学式では、新入生、2、3、4、9年生が参加しました(長男が通う学校は9年生までしかなく、その後は他の学校へ転校となるため、9年生が最上級生となります)。
参加しない生徒たちは、お休みというわけではなく、教室でお祝い&ホームルームがあるそうです。
この日は基本的に授業はありません。
「入学式/始業式」は体育館や校庭で行われますが、参加する学年の親御さんは事前に学校側に伝えれば参列することができます。
校長先生の挨拶から始まり、卒業学年の生徒が新入生に対して歓迎の言葉を述べたり、他の学年の生徒が出し物(ダンスや歌)を披露してくれたりします。入学式/始業式は学校によって30分から1時間半ぐらいかかるそうです。長男のときは、10時から1時間ほどで終わりました。

1学年ずつ入場

新入生が1人ずつ詩を披露
最初の鐘
入学式/始業式では「最初の鐘」(первый звонок)という伝統的なセレモニーがあります。この「最初の鐘」は、ロシアの子どもたちにとって学びの始まりを告げる特別な瞬間です。たいていは最上級生が新入生と一緒に鐘を鳴らしながら、その場にいる生徒のまわりを何周かします。
長男の入学式/始業式では、最上級生の男子生徒と新入生の女子生徒が一緒に手をつないで、鐘を鳴らしながら生徒のまわりをグルっと3周してました。頼もしく立派に成長した最上級生がまだ幼さの残る新入生の手をしっかり握ってい1周する姿はこちらも感動してしまうほど。
ちなみに、ロシアには「最初の鐘」のほかに、学年末や卒業式では、「最後の鐘」が鳴らされます。これは学年度の終わりと学校への別れを告げる重要な意味を持っています。
「最初の鐘」が終わると、入学式/始業式は終わりです。生徒たちはそれぞれ各教室へと行きます。
最初の授業
入学式/始業式が終わると、生徒たちに待っているのは「最初の授業」(Первый классный час)と呼ばれるホームルームのようなもの。
授業は行われず、先生と生徒が顔を合わせます。

新入生が勉強する教室(夏休みの間に修理費として各家庭が10000ルーブルずつ負担)

最初の授業の様子

1人ずつペンで手の輪郭をなぞり、自分の名前を記入。数年後のタイムカプセルとのこと。
長男のときは、先生が出席を取り、呼ばれた生徒がその場に立ったり、「知識」がなぜ大切なのかをクイズ形式で質問したりしていました。
ちなみに、この「最初の授業」は学校によっては、両親も授業参観のように後ろから見ることができます。できない場合は、両親は校庭で子どもたちが終わるのを待機するらしいです。長男が通う学校は、両親も教室に入れたので、中の様子が見れてよかったです。
なお、先生のために用意した花束は、この「最初の授業」で先生に渡されます。夫が入学したときは、白い菊の花(束)をプレゼントするのがスタンダードだったらしいのですが、今は自分の好きな花をプレゼントする生徒が多いようです。
こちらの花束ですが、8月の終わりになると自分の庭で育てたいろとりどりの花を売る人が出てきます。ダーチャならではの風物詩。
我が家はてっとり早く花屋で白い菊の花束(1000ルーブル)を購入しましたが、子どもと一緒にこういった個人で売っている人のお庭で自分の好きな花で花束を作るのもロシアならではないかと思います。
なお、ロシアでは菊の花はプレゼントとして人気があります。私も以前3月8日の国際女性のデーに白い菊の花束を渡されちょっと驚いた経験がありますが、ロシアでは菊の花は仏花のイメージがありません。
贈る際のマナーは、2つ。
必ず奇数本にすることと、造花はお墓や葬儀(死者)にお供えするイメージが強いので、必ず生花にすることです。

最初の授業が終わったあとの記念撮影(このあと生徒が先生に花束をプレゼントする)
記念撮影
最初の授業のあとは、記念撮影コーナーが準備されていたので、そこで各々写真撮影をし、その後はそのまま解散となります。みんな疲れていたからなのか、記念撮影が終わったら皆さん余韻に浸ることもなく、あっという間に帰宅(笑)ロシアらしい!!(笑)

記念撮影
入学式/始業式のあとは?
お祝いムードが続く
新入生は、午前中ですべて終了するので、そのあとは各家庭でお祝いをすることが多いようです。
長男のクラスでは、1人パーティー好きの保護者がいるんですが、グループチャットで「アニマートル呼んで、みんなでシャシリクでお祝いしよう!」なんて話が持ち上がっていましたが、新入生19人中参加希望者は9人のみで、それでは一人当たりの負担額が大きいってことで話はなくなりました。
多分、みんなでお祝いするっていうのは珍しいようです。
というのも、ロシアは共働き世帯が多いので、午前休だけ取得して、午後から出社する人がけっこう多いらしく、夫も午後から出社する予定でした。
午後は有料の屋外遊び場へ
我が家は夫に1日休みをもらっていたので、長男、義母、夫の3人で家から15分ほどのところにあるЗагородный курорт «Окская Жемчужина»という有料の屋外遊び場へ行ってきてもらいました。
私もせっかくなら行きたかったんですが、末っ子が2歳で午後はお昼寝タイムだったため行けず…。代わりに義母に行ってもらいました。

観覧車

観覧車から見た景色

屋外遊び場

初めてだったのではしゃぐ長男
一日券が大人一人690ルーブル、子ども一人490ルーブルでしたが、けっこう子どもたちがいたそうです(写真には写っていませんが・笑)。
新入生は9月2日から授業開始
2日からは時短授業が始まります。長男は8時半に登校、2つ授業(今のところ国語と算数)を受けたあとに食堂で軽食を食べて帰宅となります。まだ一人では登下校できないため、登校は夫にお願いし、下校は私が11時に迎えに行っています。
精神的に疲れているのか、2日も3日も帰宅後はお昼寝してます(夏の間に通っていた有料幼稚園では昼寝なしで朝から晩まで遊びまくってたけど・笑)。
今のところ「楽しい」と言って通ってくれているので、ホッとしています。
まとめ
いかがでしたか?
私は今回長男の入学式で初めてロシア式の入学式/始業式を実際に体験しましたが、日本のような厳粛かつ形式的なイメージ(国歌斉唱、校長先生の式辞、新入生紹介など)が一切なかったことにとても驚きました。
親御さんも私服の方がチラホラいたし(私と夫はスーツで参加)、始終笑顔にあふれ、アットホームかつ和やかな雰囲気で「ああ、こういうのもいいな~」と思いました。



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