【ロシア妊娠出産記】リャザン市立産院で出産 産院の生活「食事編」

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悪評高いロシアの病院食。

入院費無料であるがゆえに仕方がないことではあるんですが、日本と比べちゃうとその衝撃は少なくはないはず。

っていうか、そもそも日本と比べちゃうのはよくないんですけどね(笑)

これからロシアで妊娠・出産を考えている方のために、本日はリャザン市立産院での食事の様子を写真付きでお届けしたいと思います。

ちなみに、私は産院食…けっこう好きだったりします(笑)

それでは、一緒に見ていきましょう!

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【ロシア妊娠出産記】リャザン市立産院で出産 産院の生活「食事編」

ロシアの産院は入院費が無料なので、日本のような豪華な食事は一切ありません(笑)

それでも、産後ぐったりしている身としては料理しなくていいだけでもかなりありがたいですけどね。

私が入院した産院は1日3食で、16時にはおやつタイムもありました。

おやつタイムといっても、紅茶とマリーのビスケット数枚だけでしたが(笑)

それでも、ないよりはまし(笑)

私は帝王切開での出産だったので、食事の時間になると病室まで配膳しに来てくれました。

ふつうは各階に食堂があって、時間になると「食事の時間だよ~」と知らせに来てくれます。

部屋に食事を持ってきてくれるなんて!!!なんてスバラシイんだ!!

と感動したのは言うまでもありません(笑)←ロシアのサービスの低さが垣間見える瞬間

安月給(のはず)で働いているんだから、そこまでする必要はないはずなんですけどね。

最近はネットの普及で口コミや評判が気になるようで、産院側も顧客集めに必死なのかもしれません。

私が入院していた産院ですが、食器は全て貸してもらえました。

…が私は念のため自宅から用意して行きました。産院によっては毎回食後に洗って返さなければいけないところもありますが、私のところは退院するまでずっと借りることができました。

産院で貸してくれるものは遠慮なく借りましょう。自宅から持ってくると荷物が増えるばかりで退院のとき大変です(苦笑)

入院初日

手術当日は絶食

帝王切開は開腹手術なので、手術当日は一切食事ができず、口にするのを許されたのはのみ(炭酸水不可)。

普段水分はあまりとらない私でしたが、術後は喉がカラカラ、唇はあり得ないほどカッサカサ。

手術直後からガブガブ水を飲んでいました。

この日持参した水は0.5ℓのペットボトル2本でしたが、翌日の差し入れまで持つかどうかすごく心配になったほどです(笑)

出産を聞きつけた義母がお祝いのメッセージ付きでペットボトルの水を持ってきてくれ、、

さすが義母!!わかってるーーー!!!

なんて感動した私でしたが、なぜか産院で禁止されている炭酸水を1ℓのボトルで差し入れしてくれた義母でした。

産院緩すぎるぞ!!っていうか、お腹痛くてボトル持てないし!!!(涙)

ということで、差し入れはあったものの、結局自宅に持って帰ることに(苦笑)

ちなみに、夫は1.5ℓのボトルを持ってきてくれました…(笑)

さすが親子…。

ということで、初日は一切食事なし!ひたすら水分を摂取しました。

入院2日目

入院2日目にしてようやく産院食にありつけた私。

初日は手術のあとで全く食欲がなかったんですが、2日目になると痛みがほ~んの少し和らいだおかげか急に食欲が…!!

ということで、ここからは私が実際に食べた産院食を写真付きでご紹介します。

朝食

朝食はキセーリ(кисель)

記念すべき一発目の産院食は温かいキセーリ。朝食は白パンとカーシャが出るんですが、私は昼食から普通食だったので朝はキセーリのみでした。

キセーリとは、ドライフルーツやベリーを煮出して片栗粉やコーンスターチでとろみをつけた葛湯のような飲み物です。

病院で出されるキセーリは砂糖たっぷりなので、けっこう甘めでした。

前日何も食べていなかったので、すっごくおいしかった…。

昼食

昼食

昼食はスープ、パスタ、黒パンと温かいコンポート。

昼食から普通食です。普通においしかったです。

無料でこの食事内容なら納得です。っていうか良いほうだと思います。

夕食

夕食

夕食は白パンとそばの実のカーシャと砂糖たっぷりの紅茶。

「カーシャ」とは、日本で言うお粥や雑炊に当たる料理で、ロシアでは朝食や肉料理の付け合わせなどの定番です。この日の夕食はそばの実を牛乳で煮たカーシャでした。日本人にとって「蕎麦」は麺として食べるイメージが強いですが、ロシアではカーシャとして食べることがほとんどです。

ちなみに、ロシアはそば消費量世界一です。

私は牛乳が苦手なので、母乳のために無理矢理完食(苦笑)

入院3日目

朝食

朝食

入院3日目の朝食はこちら。

セモリナのカーシャ、白パン、チーズとミルクティー。

昼食

昼食

昼食のメニューはこちら。

黒パン、魚のスープ、白いご飯、にんじんの千切りと紅茶。

もちろん、紅茶は砂糖たっぷり!

夕食

夕食

白パン、オムレツとコンポート。

入院4日目

朝食

朝食

この日は12時半に退院したので朝食のみ。

カーシャとパン、コンポートでした。

基本的に水分たっぷりのメニューが多いです。人によっては足りなかったりしますが、私には十分すぎるほどの量でした。

なお、産院の食事だけでは足りない人は、家族や親せきに差し入れをしてもらいます。

入院中は面会が一切禁止

ロシアの市立産院は、基本的に家族、親戚や友達との面会は一切禁止されています。院内の衛生を保つためだそうです。

確かに、ロシア人は公共施設の利用マナーがよくありません。…というか、むしろヒドイ(苦笑)

自分の家はキレイにするくせに、外に一歩出てしまえばゴミはそこらへんに捨てるし、お手洗いの使い方なんかはとにかく雑。

面会が許可されたら、凄まじい勢いで院内が汚れることは目に見えてわかります。そのため、面会は一切できません。

私が入院した産院は有料の個室もあるんですが、一泊3900ルーブル(約6200円)の個室のみ夫の面会が許可されています。

差し入れはOK

面会は禁止されていますが、差し入れや必要な荷物を届けることは可能です。決められた時間に受け付けで担当の人にお願いすると、病室まで運んでくれます。

ちなみに、私の産院では毎日11時から19時まで荷物の受け渡しができました。

なお、食べ物や飲み物などの差し入れは許可されているものと禁止されているものがあるので、事前に産院で確認する必要があります。

私が滞在した産院では以下の通り:

差し入れ可能な食べ物(飲み物)
  • 賞味期限、及び保存方法が記載された乳製品(ケフィール、リャージェンカ、スネジョーク、高温殺菌牛乳) 1パック0.5ℓ以下
  • 茹でた肉・魚 150g以下
  • 肉、または魚で作ったブイヨンスープ 1ℓ以下
  • 賞味期限が記載されているチーズ 200g以下
  • 果物(青りんご、なし) 500g以下
  • 水(炭酸水不可) 1.5ℓ以下
  • キセーリ 0.5ℓ以下
  • クッキー、ビスケット 300g以下
差し入れが禁止されている食べ物(飲み物)
  • 缶詰
  • 燻製肉
  • 辛いスパイス
  • トロピカルフルーツ(パイナップル、バナナ、マンゴーなど)
  • ジュース
  • コーヒー
  • アルコール飲料

差し入れが禁止されている食べ物(飲み物)は見つかると有無を言わさず廃棄されるので要注意。

友達からの差し入れ

入院2日目に友達から差し入れをもらいました。

友達からの差し入れ

キセーリ、ブイヨンスープと茹でた白身魚です。ビニール袋に入っているのは、スハリ(сухари)。スハリは乾燥したパンのことで、ブイヨンに入れて食べました。クルトンみたいな感じです。

残念ながら無料の大部屋には電子レンジがなかったのですが、すっごくおいしかったです。

食器類は水洗いが基本?

使い終わった食器、スプーンやフォークなどは水でさーっと洗っている人が大半です。

というか、今までに2回入院したことがありますが、スポンジと食器用洗剤で洗ってる人を見たことがありません(苦笑)

病院へ持っていくものを最小限に抑えるためなんでしょうが、全ての汚れがきれいに落ちるわけではないので、衛生的にはあまり良くはないはず。

でも、こちら(というか私の町だけ?)では普通のようです(苦笑)慣れというのはこわいもので、今では私も立派な水洗い組です。

まとめ

いかがでしたか?本日はリャザン市立産院での食事の様子を写真付きでご紹介しました。

産院での食事はけっこう好きだったりします。入院費無料で食事まで提供してくれるなんて、むしろありがたいほうなのかな~?なんて私は思ってます。

そういえば、差し入れがOKな食べ物にクッキーやビスケットが含まれてますが、どうしてOKなのかが謎です(苦笑)

そして、同室のママさんたちは持ってきてもらったビスケットをボリボリ食べてました(笑)

 

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