海外で出産をしたら、赤ちゃんを連れて一時帰国する時期って悩みますよね。
私は去年ロシアで第一子を出産したんですが、漠然とある程度大きくなってからの一時帰国を考えていました。
…が、今回実家で問題があり、急遽生後2ヵ月の息子を連れて家族3人で日本へ行くことになりました。
赤ちゃん連れでの初フライト、しかも息子はたったの2ヵ月で首も座ってない状態。
そんな中モスクワのシェレメチボ空港から成田空港までの10時間のフライト。正直不安でしかありませんでした。
でも、そんなとき機内サービスで事前予約をすれば、バシネットが利用できることを知りました。
先に言ってしまうと、長時間のフライトで、ねんね期の赤ちゃん連れだったらバシネットはかなりおすすめです!!
ということで、今回はバシネットの予約方法やメリット・デメリット、バシネット利用時の注意点を実際に使ってみた私の感想を交えながらご紹介します。
今回、我が家が利用した航空会社はアエロフロート・ロシア航空です。
【アエロフロートを利用してみて】生後2ヵ月の息子と夫の3人で一時帰国!バシネットの予約方法やメリット・デメリット、利用時の注意点は?
バシネット(bassinet)とは?
バシネットとは、機内に設置できる赤ちゃん用の簡易ベッドのことです。
ロシア語では「детская люлька(ジェツカヤ リューリカ)」と呼ばれています。
日本語に訳すと、「子どものゆりかご」という意味です。
バシネットが使える赤ちゃんの条件
バシネットを使える条件は、各航空会社によって異なりますが、今回我が家が利用したアエロフロート・ロシア航空だと1歳未満で11キロ以下の子どもが使えます。
JALの場合だと、体重10.5kgまでの2才未満の子どもが対象です。
バシネットの利用条件は各航空会社の公式サイトに記載されているので、利用する前にしっかり確認しましょう。
バシネットを利用するメリット
今回、生後2ヵ月の息子と家族3人でモスクワから日本(東京)へ一時帰国する際にバシネットを利用しましたが、結論から言ってしまうと、バシネットはかなりおすすめ。特にねんね期の赤ちゃんは基本的におっぱい・ミルクを飲んでねんねの繰り返しなので、バシネットで寝かしつけてしまえば、けっこう快適にフライトを乗り切れます。
バシネットを利用する最大のメリットは、何と言っても赤ちゃんをずっと抱っこしなくて済むことです。
生後2ヵ月で5㎏の息子でさえ、抱っこはかなりの負担です。長時間のフライトならなおさらのこと、バシネットは必須と言えます。
バシネットを利用したことで、息子が寝ている間はけっこう自由がききました。機内食をゆっくり食べることができたし、映画も見れて大満足♪かなり快適な空の旅を楽しむことができました♬
また、バシネットを設置する座席は足元が広いので、圧迫感なく過ごせるのもメリットの1つです。
身長190㎝の夫は足を伸ばすことができたので、とても快適そうでした。席を立つときも隣の人が座った状態で通れたのも魅力ですね。
バシネットを利用するデメリット
バシネットのメリットを書きましたが、デメリットがないわけではありません。
実際、私が感じたデメリットは以下の2点。
- 離着陸時は足元に荷物が置けない
- テーブル・モニターの取り出しが面倒…場合によってはバシネットが邪魔でモニターが使えないことも
バシネット席は前に座席がないので足元は広いのですが、離着陸時には手荷物を足元に置くことができないため、すべての荷物を一度上の棚に収納する必要があります。
マザーズバックを手荷物として持っていったんですが、離着時に上の棚に一旦収納しなければいけないことを知らなかったため、慌ててバックからおしゃぶりと口を拭くためのガーゼハンカチを取り出しました(笑)
月齢によっておやつやおもちゃなどすぐに使いたい荷物があると思うので、事前にポーチに入れてシートポケットに忍ばせておくといざというときにさっと取り出せていいかと思います。
ちなみに、今回私が機内に持ち込んだマザーズバックはこちら。
開口式のデザインでガバッと広げられるため、中身がよく見えます。取り出しやすさ抜群の優れもの。フロントジップには、哺乳瓶やマグが収納しやすい仕切りもついているので、横倒れすることなく安心です。値段も手ごろだし、めちゃくちゃおすすめです♪
2つ目のデメリットですが、これはモニターで映画を見たり、ゲームを楽しみたい方には致命的かもしれません(苦笑)
バシネットが設置できる座席は、テーブルとモニターが肘掛けの中に収納されているタイプが多いため、使用する際は肘掛けの中から取り出さなければなりません。
初めて飛行機に乗った時は「かっこいい!!」なんて思ってましたが、実際使ってみると出し入れがけっこう面倒くさかったりします(苦笑)
しかも、座席によっては、バシネットが邪魔でモニターをちょうどいい位置まで持ってくることができないこともあります。
行きのフライトはテーブルとモニターが肘掛けの中に収納されている座席だったんですが、モニターを取り出すとバシネットに当たってしまいました。帰りは仕切り壁にモニターが付いていたので、そういう問題はなく、息子が寝ている間は映画を見ることができました♪
なお、普通席だと離着時に映画を見ることができるのですが、肘掛けにテーブル・モニターを収納するタイプの座席では、離着陸時にモニターを出すことができません。
バシネットの予約方法
バシネットの事前予約は基本的に電話のみで、Webサイトでは予約できません。
アエロフロートの場合の予約方法は以下の通り。
バシネットの利用をご希望の場合には、出発予定時刻の36時間以上前に当社セールスオフィスまたはコンタクトセンターまでお知らせください。チェックイン時には、バシネットを取付けられる座席をご予約されたお客様に優先アクセスが提供されます。
今回、我が家は家庭の事情で急遽一時帰国することになったため、出発の前日(というかほぼ当日)に航空券を購入しました。
そのため、事前に電話で予約することができず…。
ダメもとではありましたが、空港に到着してすぐにチェックインカウンターでバシネットが使えないか聞いてみました。
親切なグランドスタッフの方が電話で確認してくれたんですが、事前に予約をしていなかったこともあり、答えは「NO」。
ガックリ肩を落とした私と夫でしたが、グランドスタッフの方が念のためバシネットが使える席を用意してくれ、あとは客室乗務員に直接聞いてみるように言われました。
幸い、満席にも関わらずバシネット利用客は我が家のみだったので、離陸後に取り付けてもらうことができました。
事前予約をしていなかったのでほぼ諦めていたんですが、バシネットが空いていれば使用できることもあるので、座席だけでもバシネットが使えるところに変更してもらうことをおすすめします。
なお、帰りの便は出発の数日前に電話でバシネットの予約をしました。
電話で予約しても、当日チェックインカウンターで念のため予約が取れているか確認を取りましょう。
バシネットを利用するにあたっての注意点
バシネットの設置は離陸してから
バシネットが設置できるのは、飛行機が離陸してシートベルトサインが消灯してから。
離着陸時は緊急事態に備えてすぐに脱出できるようにするため、脱出の妨げになるものは設置できない決まりになっているからです。
シートベルトサインが消灯したら客室乗務員がバシネットを取り付けに来てくれるので、それまでは抱っこすることになります。
なお、離着時は急激な気圧の変化により耳がキーンと痛くなるので、おっぱいかミルクをあげると耳抜き対策になるそうです。
着陸準備とともにバシネットもお片付け
飛行機が目的地に着く約1時間前ぐらいになると、機内が着陸準備で慌ただしくなってきます。
客室乗務員がバシネットを取り外しに来てくれるので、それまでにバシネットを片付けやすくしておくといいかもしれません。
バシネットにちょっとした荷物を置いておくと、取り外しに来た時に焦るので余裕を持って行動しましょう!(経験済)
シートベルト着用のサインが点灯中は、バシネット使用不可
航空中は機内が揺れることがしばしばあり、シートベルト着用サインが点灯することがありますが、この際バシネットを利用することができません。
すぐにバシネットにいる子どもを抱きあげ、シートベルトを着用する必要があります。
乱気流に入る度に点灯するシートベルト着用サイン。息子がぐっすり寝ていてもバシネットの利用を一時中断しなければならなかったので、けっこう大変でした。
まとめ
今回、赤ちゃん連れでの初フライトでしたが、授乳以外はバシネットでスヤスヤと寝てくれた息子。
10時間のフライトに耐えられるかどうか、泣いて周りに迷惑をかけないか心配していましたが、親の不安をよそに飛行中はずっとお利口さんでビックリしてしまいました。
バシネットのおかげで、大分快適なフライトを過ごせました。
ねんね期の赤ちゃん連れの飛行機なら、バシネットおすすめですよ~!
そういえば、生後2ヵ月の赤ちゃん連れでしたが、帰りの飛行機でお子様用のおもちゃのプレゼントをもらいました。
ということで、赤ちゃん連れでの飛行機移動をお考えの方、是非バシネットの利用を考えてみてください♪
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